広告業界の脱炭素化
2025-12-17 13:13:26

広告・マーケティング業界における脱炭素化の新たな試みが始動

広告業界の新たな挑戦:カーボンカリキュレーターの開発



株式会社電通クリエイティブピクチャーズ(以下、電通クリエイティブピクチャーズ)は、一般社団法人日本広告業協会(JAAA)、一般社団法人日本アド・コンテンツ制作協会(JAC)、および一般社団法人日本イベント産業振興協会(JACE)と連携し、広告・マーケティング業界のカーボン排出量を見える化するための「カーボンカリキュレーター」の共同開発に乗り出しました。この取り組みは、業界全体での脱炭素化を目指す大きな一歩です。

カーボンカリキュレーターの目的



このカーボンカリキュレーターは、電通クリエイティブピクチャーズが開発した「Carbon Calculator for Movie Production(CCMP)」を土台に、広告制作やイベントに関わるすべての過程における温室効果ガス(GHG)排出量を見える化し、算出する仕組みを整備することを目的としています。業界を横断して活用できる共通の基盤を構築することで、広告制作やイベント実施時の環境負荷を軽減する道筋を作っていきます。

脱炭素化への取り組み



電通グループは2023年に発表した「Decarbonization Initiative for Marketing(DIM)」の一環として、このカーボンカリキュレーターの開発を進めています。DIMでは、日本におけるマーケティングコミュニケーションとそれに伴うGHG排出を削減するというビジョンが掲げられています。この背景には、企業の温室効果ガス削減に対する社会的な期待や取り組みが高まっていることがあります。

業界の協力と共通基準



今回の取り組みは、広告・制作・イベントの各領域において、透明性のある基準を整えるための重要なステップです。現在、カーボンカリキュレーターは国際的な算定基準を参考にしつつ、国内外の実務に即した形で設計が進められています。今後、さらなる精緻化や実証が重ねられ、広告業界全体の実運用が目指されます。また、ガイドラインの策定も進められ、広告制作に関わるすべての関係者が参照できる指針を整える予定です。

持続可能な未来を目指して



電通クリエイティブピクチャーズは、広告・制作・イベント・マーケティングの各分野を横断する協力を進め、業界全体の持続可能な発展に向けた取り組みを続けていく意向です。このカーボンカリキュレーターの開発を通じて、社会に対する責任あるコミュニケーションを実現し、企業活動における環境への影響を最小限に抑えるための基盤を整えます。これにより、未来の広告業界がよりサステイナブルであることを目指し、次世代へ繋がる道を創造していくのです。


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