高齢者リハビリ実態調査の概要
株式会社テクリコは、過去1年以内にリハビリを受けた65歳以上の高齢者を対象に「高齢者のリハビリの継続に関する実態調査」を実施しました。この調査は、大阪を拠点にする同社の「リハまる」開発部門が行ったもので、リハビリに対する高齢者の心理や継続の課題を明らかにすることを目的としています。
背景
日本が高齢化社会に突入し、健康寿命の延伸や社会復帰に向けたリハビリの重要性が増している中、長期間にわたるリハビリは時に単調でモチベーションの維持が難しいという現実があります。こうした状況を踏まえ、リハビリへの取り組み姿勢や心理的負担、継続のための要素を把握するために、調査が実施されました。
調査の結果
調査によると、過去1年以内にリハビリを受けた高齢者の約9割がリハビリに対して前向きな姿勢を示したことがわかりました。具体的には、「ある程度前向きに取り組めた」と回答した人が54.4%、「非常に前向きに取り組めた」とした人が37.3%となり、合計で91.7%の高齢者が前向きに取り組んでいるという結果が出ています。
一方で、リハビリを前向きに取り組めなかった理由として最も多かったのは「成果や回復の実感が湧きにくかった」ことです。この項目を挙げた割合は41.3%に上り、特にリハビリを行った高齢者の95%以上が期待していた効果を実感できていない現実が明らかになりました。これにより、モチベーションの維持というリハビリの大きな課題が見えてきました。
前向きな取り組みの要因
対照的に、リハビリに対して前向きに取り組めた高齢者の最大の理由は「元の生活に戻りたい」という強い目標があったからだとされています。この回答が40.7%を占めており、自己の回復を求める意欲が重要な要素となっていることがわかりました。また、このグループの45%以上はリハビリ中に特に不満やストレスを感じなかった一方で、21.7%は「自分の回復度合いが見えにくい」との不満を表しています。
リハビリの継続のために
調査の最後には、「リハビリを継続するために最も重要な要素」を尋ねました。結果として、1位は「成長や成果が目に見えて分かること」であり、26.8%、2位は「専門家による手厚いサポートがあること」、3位は「楽しみながらできること」となりました。特に、リハビリによる成果の可視化がいかに重要であるかが再確認されました。これにより、株式会社テクリコが開発した「リハまる」システムにはさらなる価値が期待されます。
「リハまる」の実態
「リハまる」は、MR(複合現実)技術を用いており、現実空間に仮想の物体を映し出し、リハビリをゲーム感覚で楽しみながら実施することができます。これにより、患者様は自らの成長をリアルタイムで把握でき、成果を直感的に感じやすくなることが期待されています。この新しいリハビリ環境は、患者様にとってはやる気を引き出すツールとなり、スタッフの業務負担も軽減できるのが特徴です。
まとめ
高齢者を対象にした実態調査から、リハビリに取り組む姿勢や成果に対する評価が次々と明らかになりました。リハビリを受けた高齢者の多くが前向きに取り組んでいることがわかる一方で、成果を実感しにくいという課題が浮き彫りとなりました。これに対して「リハまる」は新たなパラダイムを提示し、高齢者のリハビリをより効果的かつ楽しいものに変えていくことが期待されています。