明治の博覧会を堪能する企画展「いくで、明治の博覧会!」
堺市堺区に位置する歴史的な鉄炮鍛冶屋敷で、現在「いくで、明治の博覧会!」という魅力的な企画展が開催されています。2025年の大阪・関西万博に向けて、多くの人々が博覧会に期待を寄せる今、明治時代に実際に行われていた博覧会の様子を知る良い機会となっています。この企画展では、特に鉄炮鍛冶の名家、井上関右衛門家の活躍に焦点を当てています。
明治時代は、各地でさまざまな博覧会が開催されており、井上関右衛門家もその流れに乗り、堺博覧会や内国勧業博覧会に積極的に参加し、多くの製品を出品しました。展示では、彼らの奮闘を支えた書類や実際の製品が紹介されており、博覧会の華やかさを実感できます。
展示内容の概要
第1章:博物館デビューやで!
初めての博覧会に出品した井上関右衛門家の取り組みを紹介します。彼らが出品した矢立(筆記用具)や海老錠などの実物も展示され、彼らの活躍の様子が目に浮かびます。
第2章:切磋琢磨が品質向上の鍵!
井上関右衛門家が堺製産物品評会でどのように成果を上げていったのかを振り返ります。明治21年には、同会議での褒状を手にした彼らの努力の結果が見えてきます。
第3章:全国に井上の名を広めるで!
内国勧業博覧会に出品した井上家の姿が紹介されます。国の産業振興を目的としたこの大イベントでの彼らの活躍は、当時の職人たちの奮闘を物語っています。
第4章:入れて、運んで、魅せるんや!
博覧会開催時の出品物の運搬や展示に関する貴重な資料が見られるこの章では、当時の道具や工夫が凝らされた輸送方法を紹介します。
企画展は、令和7年4月23日から7月21日まで開催されており、多くの人に楽しんでもらうための多様なプログラムも用意されています。特に文化財課学芸員による展示解説や専門家による講座も開催され、興味を深める良い機会です。詳細は、下記のとおりです。
企画展の基本情報
- - 会場: 鉄炮鍛冶屋敷(堺市堺区北旅籠町西1丁3-22)
- - 開館時間: 午前10時から午後5時(入館は午後4時30分まで)
- - 休館日: 火曜日
- - 入館料: 一般500円、20名以上団体400円
入館の際には、町家歴史館山口家住宅や清学院との共通券の利用も可能です。中学生以下、堺市内在住の65歳以上、障害者及びその介護者は無料で入場できます。
この機会に、井上関右衛門家の奮闘を通じて明治時代の博覧会の魅力を存分に体感してみてください。歴史の優れた一幕に触れる貴重な体験が待っています。