ダビンチSPで手術成功
2025-12-29 14:32:22

大阪初!手術支援ロボット「ダビンチSP」を用いた食道がん手術成功

大阪での革新的な手術



2023年11月26日、大阪けいさつ病院で手術支援ロボット「ダビンチSP」を使った縦隔鏡下食道がん手術が、日本国内で初めて成功しました。この手術は、消化器外科の主任部長である大森健医師の巧みな技術によるものです。手術の新たな可能性を示すこの出来事は、今後の医療現場に大きな影響を与えることでしょう。

手術の特長



この手術の最大の特徴は、わずか2.5cmと1か所の小切開で済むという低侵襲性です。従来の手術方法では胸部を大きく切開する必要がありましたが、ダビンチSPを使用することにより、胸部を切開せずに済むため、術後の疼痛や呼吸機能への負担が著しく軽減されます。この新しい手法により、患者は早期に回復できる可能性が高まります。

高精度な操作性



「ダビンチSP」の細径アームは、従来は高度な技術を要した複雑な手術操作を可能にしています。これにより、縦隔という狭い空間での精密な操作が実現し、手術の安全性が一層向上しました。実際、本症例では術後に発生することが多い嗄声や反回神経麻痺、誤嚥性肺炎といった合併症は一切認められず、術後の痛みも軽度で1週間で軽快しました。

未来の医療に向けて



これまでにダビンチSPなど、当院には複数のロボット手術支援機器が導入されています。これにより、幅広い疾患や症例に柔軟に対応し、患者さんにとってより良い治療選択肢を提供しています。さらなる症例の蓄積により、手技の標準化や安全性の向上を図り、患者さんの生活の質を向上させることが当院の目標です。

今後の展望



現時点では、がんの進行度や患者の全身状態を考慮しつつ新しい手法の適応を慎重に拡大していく方針です。このような低侵襲手術の普及により、より多くの患者さんに恩恵をもたらすことが期待されています。

執刀医からのメッセージ



消化器外科の大森健主任部長は、「私たちは根治性と安全性を両立させる治療を心掛けています。患者さん一人ひとりに対して最適な治療法の提供に努めていく所存です」とコメントしています。今後、新たな手術手法の発展にも引き続き注目が集まります。

お問い合わせ



社会医療法人大阪国際メディカル&サイエンスセンター
大阪けいさつ病院 経営企画課
住所:大阪市天王寺区烏ヶ辻2-6-40
電話:06-6771-6051


画像1

画像2

画像3

関連リンク

サードペディア百科事典: ロボット手術 ダビンチSP 食道がん

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。