唐十郎の名作上演
2025-04-14 17:59:21

渡辺えりの新演出、唐十郎名作戯曲『少女仮面』を上演!

渡辺えりが新たな視点で描く『少女仮面』



2025年6月、著名な劇作家・唐十郎の戯曲『少女仮面』がオフィス3◯◯の特別公演として上演されることが決まりました。この作品は1969年に鈴木忠志によって早稲田小劇場にて初演され、岸田戯曲賞を受賞するなど、その後も数多くの舞台で再演されてきました。今回、古稀を迎えた演出家・渡辺えりが新たなアプローチで甦らせます。

唐十郎は2024年5月にこの世を去りましたが、彼が残した演劇の影響は今なお色濃く残っています。その中で、渡辺えりと唐十郎は同じ演劇の舞台で共闘し、多くの名作を世に送り出してきました。渡辺は、この公演を「唐十郎追悼公演」と位置づけ、彼らの関係性を再評価しながら、作品の深いメッセージを観客に届けます。

渡辺えりの演出に込めた想い



渡辺えりは42年前、同じく『少女仮面』に出演し、春日野八千代役を演じた経験を持ちます。当時の記憶を紐解き、唐十郎の影響を受ける中で、彼女自身の原点を見つめ直す機会としています。彼女は今回の公演を通じて、平和への祈りや永遠の舞台への夢を体現することを目指して演出に挑みます。

また、劇中歌は小室等が作曲し、三味線、チェロ、バイオリンの生演奏が加わる予定で、その音楽も大きな見どころの一つです。春日野が憧れた甘粕大尉役には、信頼のおける演劇仲間が日替わりで出演し、毎回異なる魅力が観客を楽しませます。

戯曲『少女仮面』のストーリー



物語の舞台は、東京都内の地下喫茶「肉体」。その伝説の経営者は、宝塚の男役スター春日野八千代。彼は「嵐が丘」のヒースリック役の稽古をしているが、永遠の愛の対象であるキャサリンと出会うことを待ち望んでいます。

物語は、春日野とその周囲のキャラクターたちの複雑な心情を描写しつつ、地下喫茶の喧騒や戦後から現在への時代背景を重ねる中で進行します。保険外交員の妄想や、愛に溺れた腹話術師の苦悩、さらには春日野自身の秘められた過去が次第に浮かび上がります。舞台は戦争の影響や社会の変化がもたらす波乱に巻き込まれ、さまざまなキャラクターたちの運命が交錯していく様子が描かれます。

公演の詳細



公演タイトル:『少女仮面』
作:唐十郎
演出:渡辺えり
出演者には渡辺えりをはじめ、大鶴佐助、土屋佑壱、吉田裕貴、福本雄樹、新内多賀太夫、宮下浩行など、多彩な顔ぶれが揃います。豪華日替わりゲスト陣が甘粕大尉役に登場することも注目です。

  • - 日程:2025年6月11日(水)~6月22日(日)
  • - 劇場:ザ・スズナリ
  • - チケット価格:一般 ¥8,000、U-30 ¥5,000(当日引換券)
全席指定となるため、早めの予約が望ましいです。

一般販売は2025年4月26日(土)から開始されます。チケット購入は、チケットぴあやローソンチケットの公式サイトで可能です。

この『少女仮面』で、演劇の奥深い世界に浸かり、唐十郎の才能を改めて感じてはいかがでしょうか。


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