不朽の名作が楽しめる文楽公演
文楽ファンはもちろん、初めて文楽に触れる方にも魅力的な公演が惑星大阪を飛び出し、東京での開催が決定しました。それは、
人間国宝であり、文楽界の重鎮・
桐竹勘十郎が出演する『女殺油地獄 河内屋内の段、豊島屋油店の段』です。2025年10月25日、東京都北区の北とぴあ さくらホールにて実施されるこの公演は、文楽初心者でも楽しめる趣向が盛り込まれています。
チケット販売の開始
チケットの一般発売は、2025年7月3日(木)の10:00からスタートします。会場を前にしたこの機会に、ぜひとも手に入れたいところです。入手方法は公式ホームページ(
こちら)からアクセスし、カンフェティ経由での購入が可能です。チケットの価格は、一般が5,000円、25歳以下の方には嬉しい2,500円の料金も用意されています。未就学児の入場はできないため、ご注意ください。
極上の公演内容
今回上演される『女殺油地獄』は、近松門左衛門の名作で、実際に起こった殺人事件を基にした物語です。文楽独特の人形遣いや、美しい語り口、陰影ある演技が同観客を魅了します。予備知識が無くても、出演者の事前の解説を受けながら、容易に物語に入っていける仕組みが整っています。観客が「いきなり」文楽を楽しめる体験が提供されるのです。
桐竹勘十郎のプロフィール
桐竹勘十郎は、昭和42年に文楽協会の人形部研究生としてスタートして以来、約50年にわたり文楽の世界で第一線を走り続けています。彼は、独創的な技術を持つ人形遣いとして知られ、2003年には三代目桐竹勘十郎を襲名し、翌年には国立劇場での披露も行いました。令和3年には
人間国宝に認定され、その卓越した技術と芸への情熱が評価されています。彼の演じる人形遣いの表情や動きは、観客の心を揺さぶります。
プログラムの魅力
公演は、豊竹呂勢太夫、竹澤宗助、そして桐竹勘十郎という贅沢な演者陣が揃い、さまざまな役を演じます。人形の演技の他にも、お囃子の響きやその場の雰囲気が合わさり、全体として文楽の魅力が最大限に引き立ちます。
人形役割は、河内屋与兵衛役の吉田玉助、女房お吉役の桐竹勘十郎、河内屋徳兵衛役の吉田簑二郎など、多彩な演者が入り乱れ、群像劇としても楽しめる構成です。文楽の魅力をじっくりと味わいながら、三味線や太夫の粋な語りもお楽しみに。
公演に参加する意義
この公演は、単なる観劇に留まらず、歴史ある文化を目前で体感し、その魅力を直に楽しむ特別な機会です。文楽は日本の伝統芸能の一つであり、世代を超えて愛され続けてきた文化です。この機会に、皆様もぜひこの感動を共有してみてはいかがでしょうか。
文楽の独特の魅力に触れられる貴重な体験をこの公演でお楽しみください。
詳細については、公式ホームページをご参照ください。