徳島県三好市から世界へ
4月15日、徳島県三好市を拠点とするHIPHOPグループ『Miyoshi DOGGs』が新たなミュージックビデオ「Miyoshi After All」をリリースしました。地域の魅力をHIPHOPで発信しようと結成されたこのグループは、先に公開された「Miyoshi Love」が国内外で好評を博してさらに注目を浴びています。続編となる「Miyoshi After All」のテーマは、三好市で暮らす若者たちの等身大の姿です。
地元の実情を映し出す
本作の舞台は、歴史を感じさせる街並みが残る池田町マチ。MVにはアーティストのTkLeo氏や地元の中高生が登場し、三好市に根ざした若者たちのリアルな日常を描写しています。制作にあたって行われた地域住民へのインタビューからは、「刺激は少ないけれど、落ち着く場所」といった言葉が寄せられ、その想いを基に作品は形作られました。『Miyoshi After All』は、地元に対する複雑な感情を理解し、共感の素材として昇華させたものとなっています。
音楽の力で表現するリアル
楽曲は完全オリジナルで、前作に引き続きラッパーのTARO SOUL氏が制作を担当。彼は「変わらない毎日や何もない町の退屈さと向き合いながら、自然の美しさや身近な人とのつながりを大切にする視点も忘れずに盛り込んでいます」と語っています。このように、田舎でも都市でも共通する若者の生活の中での「暇つぶし」がテーマとなり、ダークさと倦怠感を感じさせるビートで仕上げられています。
地域の魅力を再発見
MVのロケ地として選ばれたフレスポ池田の駐車場や通学路は、日常を感じさせる場所です。本作は、「三好には“ない”ものが多い」という現実をユニークな視点で捉えつつ、都市的な便利さが少ないからこその魅力—例えば、豊かな自然や人とのつながり—を強調しています。これは、地域における“ない”ことの価値を認識し、肯定するメッセージとしても映ります。
今後に期待がかかるプロジェクト
『Miyoshi After All』は単なるミュージックビデオに留まらず、全6作が予定されているプロジェクトの第2弾です。第一作が提示されたのは市民へのサプライズであり、今回は若者たちが主役として、自らの表現を深める形で制作されました。このプロジェクトを通じて、三好市におけるHIPHOPによる新たな地域活性を目指す意気込みも感じられます。
現在、ミュージックビデオ『Miyoshi After All』はYouTube、Instagram、TikTokで公開中です。三好市の今を体験するために、ぜひ一度ご覧ください。
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