宮崎の本格焼酎が全国1位に輝く理由
「日本のひなた」と称される宮崎県。温暖な気候と豊かな自然が育むこの地では、焼酎という伝統的な酒造りが盛んな文化を形成しています。令和6酒造年度の最新データによると、焼酎の出荷量が11年連続で全国1位をマークしており、本格焼酎の総本山と言っても過言ではありません。これから、宮崎の本格焼酎の魅力を深掘りし、多彩な銘柄や蔵元の情報をお届けします。
宮崎の焼酎の特長
1. 豊富な天然水から生まれる味わい
宮崎県は緑豊かな九州山地に囲まれ、地下深くには良質な天然水が流れています。この天然水が、焼酎作りに必要不可欠な存在であり、各蔵元はその水を求めて散らばっています。焼酎はこの良質な水を用いることで、滑らかでクリアな味わいを実現しています。
2. 地域ごとのバラエティに富んだ原料
宮崎県の地理的特性は、焼酎の原料選定にも大きな影響を与えます。南部では芋焼酎が好まれ、北部や西部では米焼酎や雑穀を使った焼酎が生産されています。例えば、県北部ではソバやトウモロコシ、栗焼酎も存在し、それぞれの地の農作物が焼酎の形成に役立っています。また、そば焼酎は宮崎が初めて商品化したものでもあります。
3. 多彩な芋の種類
芋焼酎と言えば、黄色系のコガネセンガンが一般的ですが、種々の芋が使用され、多彩なフレーバーが楽しめます。高でんぷん系のジョイホワイトはフルーティな香りを引き出し、紫や橙色の芋は独特の風味を持っています。これらの特長を生かしたさまざまな銘柄がお楽しみいただけます。
宮崎県内の焼酎スポット
焼酎マニアにおすすめの観光スポットも紹介します。
霧島ファクトリーガーデン(都城市)
霧島酒造の工場を見学しながら、クラフトビールや焼きたてのパンが楽しめる場所。試飲もできるので、ぜひ足を運んでみてください。
- - 住所:都城市志比田町5480
- - 開館時間:施設ごとに異なる
- - 入館料:無料
- - 試飲:あり(要予約)
綾自然蔵見学館(綾町)
雲海酒造の焼酎作りを学びながら試飲もできる見学館。お土産販売もあり、焼酎をもっと楽しむことができます。
- - 住所:綾町南俣豆新開1795-1
- - 入館料:無料
- - 試飲:あり
焼酎道場(日南市)
オリジナルブレンドコーナーを設ける体験型のミニブルワリーです。自分だけの焼酎を作ることができる貴重な体験が待っています。
- - 住所:日南市北郷町郷之原甲888
- - 開館時間:10:00~16:00
トンネルの駅(高千穂町)
神楽酒造の長期熟成庫を利用した観光施設。地元特産品や伝統工芸品が手に入ります。
- - 住所:高千穂町下野2221-2
- - 開館時間:9:00~17:00
代表的な宮崎の本格焼酎
宮崎県には38の蔵元があり、それぞれが独自の個性を持った焼酎を生産しています。例えば、
- - 黒霧島(霧島酒造):トロッとした甘味が特徴。
- - 甕雫(京屋酒造):有機肥料で栽培された紅芋を使用。
- - 一刻者(宝酒造):上品でスッキリした味わい。
また、魅力的な焼酎関連書籍も登場!
- - 宮崎本格焼酎だれやみBOOK:焼酎の魅力と飲み方を解説。
- - 宮崎焼酎カクテルBOOK:焼酎を使ったカクテルレシピ集。
焼酎文化の深い味わいと迫力ある歴史を感じる宮崎県の本格焼酎。多くの人々にその魅力が伝わることを願っています。