新作朗読公演『ハプスブルク帝国の路』の魅力
2025年8月、東京・西麻布の霞町音楽堂で、古楽器を使用した新しい朗読作品『ハプスブルク帝国の路~マリーとマックスの物語~』が上演されます。この公演では、宝塚歌劇団の元トップ娘役、彩乃かなみが朗読と歌唱を担当します。生演奏を伴った朗読という新たな形態の舞台で、観客に感動のひとときを提供します。
物語の背景
本作の舞台は、15世紀末のヨーロッパ。歴史的な背景として、ハプスブルク家の名門が描かれており、特にブルゴーニュ公国の公女マリーと、後の神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世との政略結婚に焦点が当たります。この婚姻は、単なる政治的同盟に留まらず、深い愛情に基づいたものであると言われており、それが後世の帝国形成に影響を与えました。物語は、この二人の出会いや結婚、そして彼らが築く後のハプスブルク帝国のさまざまな運命を描写します。
古楽アンサンブルと彩乃かなみの共演
音楽には、古楽器を使った「フルートアンサンブルソフィオ・アルモニコ」による演奏が登場します。このアンサンブルは、古楽の魅力を現代に届けるために設立され、様々なコラボレーションを通じて古の音楽を再現しています。マリーとマクスの愛の物語を、ルネサンス期の楽器による生演奏によって彩ります。特に、珍しい古楽器が奏でる音色は、現代の観客に500年前のヨーロッパの雰囲気を感じさせることでしょう。
上演の詳細
公演は、2025年8月29日から31日まで、全5回にわたって行われます。会場は、東京都港区にある霞町音楽堂。観客は、音楽だけでなく、歴史的な叙情に触れながら、美しい舞台で物語を体感できるでしょう。公演に向け、彩乃かなみも意気込みを語っており、ルネサンス期の音楽との融合に期待が高まります。
チケット情報
チケットは座席指定で、価格は8,000円。申し込みは各公演ごとに1名あたり最大4枚までとなっており、未就学児の入場は不可です。公演への参加は先行発売や一般販売を通じて可能で、より多くの方に古楽と朗読の新たな魅力を体感していただけるよう、準備が進められています。
最後に
歴史と美を深く掘り下げる作品である『ハプスブルク帝国の路~マリーとマックスの物語~』は、古楽の調べとともに新しい舞台体験を提供します。時を超えた愛と理想の物語に、ぜひご期待ください。観客の皆さんには、かつてのヨーロッパのロマンを体感する貴重な機会となることでしょう。