岡山大学主催「岡山EXPOフォーラム」は未来へのパスポート
2025年の「大阪・関西万博」を見据えたイベント、「岡山EXPOフォーラム」が2024年12月14日に岡山大学津島キャンパスで開催されました。このフォーラムは、学生団体「OU!万博」が主催し、岡山の魅力を発信しながら、学生たちがSDGs(持続可能な開発目標)への意識を高めることを目指しています。
「OU!万博」は、新型コロナウイルスの影響で減少していたSDGs活動を再び活気づけるために、岡山大学の学生6人によって設立されました。この団体は、同様の思いを持つ仲間を募り、万博に関連する様々な活動を行っています。日本経済新聞社大阪本社との連携を通じて企画が進められ、今回のフォーラムの実現に至りました。
イベントの内容
フォーラムでは、創立五十周年記念館の「メインステージ」で万博に関する講演が行われました。万博マイスターの二神敦氏や、株式会社パワーエックスの社長・伊藤正裕氏が登壇し、自身の経験に基づく貴重な講演がありました。これに加えて、大学会館の「サブステージ」では、岡山の小学生から社会人までの12団体による多彩なパフォーマンスが披露されました。
万博を盛り上げる多様なプログラム
二神氏の講演は、ユーモアを交えたトークと実体験を織り交ぜ、参加者に万博への興味を呼び起こす内容でした。また、万博公式キャラクター「ミャクミャク」の衣装をまとい、観客参加型のクイズを行いました。「リアルに触れることでこそ得られる経験がある」と述べ、現地訪問の重要性を強調しました。
伊藤氏は、若き起業家としてのキャリア体験をもとに、「興味を持ったことに没頭し、失敗を恐れず挑戦することが今の時代に必要」と力強く語りました。彼の講演は、若い世代に大きな刺激を与えるものでした。
パネルディスカッションで深まる理解
続いて行われたパネルディスカッションでは、地域のリーダーたちと学生たちが一堂に会し、「興味のあることに向かって一歩踏み出すには何が必要か」のテーマで意見を交わしました。このディスカッションでは、自らの性格を理解し、自分の幸せを追求することの重要性が強調されました。参加者は、自身の生き方を見つめ直す場ともなりました。
コミュニティの力を感じる
最後に行われたエンディングセレモニーでは、日本経済新聞社の楢崎健次郎氏が締めくくりの挨拶を行い、本イベントの意義を再確認しました。このフォーラムは、単なるイベントにとどまらず、SDGs活動のあり方を問い直し、地域の未来に向けた新たな一歩を踏み出す機会となりました。
今後も岡山大学では学生たちのSDGs活動の活性化に向けて、地域とともに様々な取り組みを進めていくことでしょう。未来を担う世代が、自らの考えを深め、行動に移す姿に期待が寄せられます。地域に根ざした研究大学として、岡山大学の活動に今後も注目です。