杏里、隠れた名曲を収録した新ベストアルバム発表
日本の音楽シーンに累計で多くのヒット曲を送り出してきた、日本を代表する女性シンガー、杏里が2025年7月2日に新しいベストアルバム「ANRI the BEST blue」をリリースします。このアルバムには、海外で再注目を浴びるシティポップに隠れた名曲を加え、ファンからの期待に応える形で構成されています。
杏里は1979年のデビュー以来、「オリビアを聴きながら」、「CAT’S EYE」、「サマーキャンドルス」など、さまざまなジャンルの楽曲を通じて一世を風靡しました。特にシティポップは70年代後半から80年代初頭にかけ、AORやブラック・コンテンポラリーなどの音楽的影響を受けつつ独自の進化を遂げました。
今回の新アルバムに収録される楽曲の順位には注目が集まります。最も再生数が多いのは「悲しみがとまらない」で、知らない人はいないほどの代表曲。続く2位には「Remember Summer Days」、3位には「Last Summer Whisper」がランクインしています。この2曲はあまり聞き覚えのない楽曲ですが、特に「Last Summer Whisper」は1982年に発表されたアルバム『Heaven Beach』に収録されている一曲です。また「Remember Summer Days」は「悲しみがとまらない」のB面に収録されているため、アルバムに入っていません。この3曲は、近年のシティポップのブームにおいてSpotifyでの杏里の再生楽曲チャートで不動のベスト3を維持しています。
シティポップのブームは、北米や中米に火が付いており、国際的な人気を得ていることで、関心が高まっています。その証拠に、「悲しみがとまらない」は1日で13万回以上の再生回数を誇り、他の2曲もそれぞれ4万から5万回再生されています。ここで注目なのは、これらの曲が「遅れてきた杏里ブーム」において以前のベスト盤には収録されていなかったという点です。実際には、Spotifyの杏里配信チャート上位30曲のうち約2/3が未収録だったのです。
「ANRI the BEST blue」によって、これらの人気曲が初めて体験できる機会になると言えるでしょう。ジャケットデザインは前作のアロハシャツを反映した青いアロハに仕上げられており、ファンにとっても新鮮です。また、アルバムがリリースされた直後には全国ツアー「ANRI LIVE 2025 TIMELY!!」もスタートします。7月5日からは各地でライブが行われる予定です。このツアーを目当てに来日する観光客も多く、杏里の音楽をより身近に感じられるようになります。
さらに、杏里のセルフカバーやカバー曲を含むライヴテイク作品「FUNTIME」が初めてアナログ化されることも決まっています。このように、杏里が再び音楽シーンに新たな風を吹き込む瞬間が訪れます。シティポップの魅力を存分に感じられる「ANRI the BEST blue」は、聴く人々にとって特別な体験となることでしょう。時代を超え、未来へとつながる杏里の音楽をぜひお楽しみください。