専門学生が小学生にダンスの魅力を伝える「ダンスアカデミー2025」
江東区立東陽小学校を舞台に、専門学校の学生たちが小学生にダンスを教える「ダンスアカデミー2025」が今年7月3日と4日の2日間にわたって開催されることとなりました。この取り組みは、東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校(TSM)の学生が主体となり、これまでに累計1600人以上の小学生が参加してきた大規模なプロジェクトです。
■プロジェクトの概要
ダンスアカデミーは、小学校の体育授業にダンスを取り入れるために、ダンス専攻の専門学生が直接指導を行う取り組みです。2025年から始まったこのプロジェクトは、学生たちが自ら振付や楽曲構成を考え、地域の小学生に教えています。これにより、学生は「教える力」と「リーダーシップ」を身につける一方で、小学生たちは自己表現力を育む場ともなっています。
今年で4年目を迎える本プロジェクトでは、特に3年生から6年生までの全学年が対象となっており、特別支援学級にも対応しています。1年間でおよそ400人の子どもたちが参加し、ダンス教育の重要性を学んでいます。
■拡大する取り組み
このダンスアカデミーは、昨年度には仙台スクールオブミュージック&ダンス専門学校、さらに今年度には福岡スクールオブミュージック&ダンス専門学校にも広がりを見せており、全国に展開されているのが特徴です。これにより、多くの子どもたちが専門的な指導を受ける機会を得ることができています。
ダンス必修化に伴い、小学校でのダンス教育のニーズは高まっていますが、専門性のある教師の数が不足している現実もあります。このプロジェクトはその問題に対する一つの解決策として注目を浴びています。
■実施スケジュール
- - 日時: 2025年7月3日(木)4日(金)8:45〜12:15
- - 発表会: 両日とも11:30〜12:15
- - 場所: 江東区立東陽小学校
- - 対象者: 3年生・4年生
- - 後期スケジュール: 10月28、30日、11月4、7日には対象を5・6年生、特別支援学級に拡大します。
■参加者や関係者の声
参加している専門学生たちは、このプロジェクトを通じて教える楽しさや難しさを実感しています。一人の学生は「子どもたちにダンスを教えることで、教員の仕事の魅力に気付かされた」と語り、また別の学生は「小学生の『できた!』という反応が何よりも嬉しい」と、自身の成長を感じています。
一方、東陽小学校の校長である佐藤友信氏は「このプロジェクトにより、学生と子どもが互いに影響を与え合う化学反応が生まれている」と述べています。ダンスの持つパワーを信じ、子どもたちが成長する手助けになることを期待しています。
■プロジェクトを支える企業
三建設備工業株式会社は、このプロジェクトに参加して3年目を迎えています。代表取締役社長の松井栄一氏は、「専門学校の学生が子どもたちにダンスを教えることで、夢に向かう一歩を踏み出していることを嬉しく思います」と語り、地域社会に根差した活動の重要性を強調しています。
■まとめ
「ダンスアカデミー2025」は、台頭する子どもたちの自己表現を引き出し、専門学生には実践的な教育を行うという意義深い取り組みです。今後も多くの子どもたちにダンスの楽しさを届け、このプロジェクトが全国に広がることが期待されます。ダンスを通じて、未来の世代が更なる輝きを持って羽ばたくことを願っています。