大阪・関西万博で祝う「世界ミツバチの日」
2025年の大阪・関西万博のスロベニアパビリオンでは、5月20日に「世界ミツバチの日」を祝う特別なイベントが行われました。これは、スロベニアが提唱した国際デーで、地球環境と生物多様性の重要性を伝える目的で作られました。この日を祝うイベントには、約20名の日本のメディア関係者が参加し、スロベニアの魅力と持続可能な観光への取り組みを堪能しました。
イベントの内容
イベントは、スロベニアパビリオンの館長サーシャ・レバン氏の挨拶でスタートしました。続いて、日本国際博覧会協会の副事務総長、櫟真夏氏が開催への謝辞を述べ、スロベニアの自然や文化、ホスピタリティの素晴らしさを紹介しました。参加者にはスロベニア産の美味しいはちみつが振る舞われ、さらに「養蜂パネルアート」の実演や体験が行われました。このアートは、ミツバチを守るための民俗文化に根ざしたもので、参加者自身が筆を持ち、スロベニア文化に触れる貴重な機会となりました。
櫟氏は「『世界ミツバチの日』は、生物多様性の保全と持続可能な暮らしへの共通の責任を象徴する日です」と述べ、スロベニアの万博における創造的な参加への感謝の意を示しました。
パネルディスカッション
イベントでは、スロベニアと日本の登壇者が参加するパネルディスカッションも行われ、さまざまなテーマについて議論されました。国連事務次長補のマーヘル・ナセル氏、スロベニア観光局のアナ・サブシェク氏、ポムリエ地域開発センターのヘルガ・ルカチ氏、日本でスロベニア産はちみつを取り扱う宮地藤雄氏、万博インフルエンサーのFolleto Pistachio氏が登壇し、ミツバチの役割や文化の尊重について意見交換しました。
特に取り上げられたポムリエ地域は、スロベニアの魅力を発信する重要な観光地であり、4カ国が交差する場所に位置し、スロベニアの美食や温泉、アウトドア体験が楽しめます。ルカチ氏は、「ポムリエ地域は自然保護区としても評価され、豊かな文化と繋がっています」と語りました。
スロベニアの魅力
アナ・サブシェク氏は、カップルや家族向けに多彩な観光体験を提供するスロベニアの魅力を紹介しました。自然の中でのアクティビティ、温泉、文化遺産の観光、そしてミシュラン星付きの美食体験など、旅行者にとって非常に魅力的な要素が揃っています。
さらに、スロベニアパビリオン館長のサーシャ・レバン氏は、「ミツバチは協働の象徴であり、豊かさは協力から生まれます」と強調し、国際的な連携や文化的対話の重要性を伝えました。
今後の展望
スロベニア観光局は、関西万博を通じてさらなる認知度向上を目指しており、9月24日には東京で、9月26日には大阪で観光ワークショップやプレゼンテーションを予定しています。これにより、スロベニアの自然、文化、持続可能性を広めていく計画です。
スロベニアの養蜂文化
スロベニアは養蜂文化の重要な発祥地・アピツーリズムを広めています。特にスロベニア独自の養蜂技術は、高い評価を受けており、観光客にとっても魅力的な体験が待っています。また、国際デーである「世界ミツバチの日」は、スロベニアの養蜂文化を称えるだけでなく、生物多様性や持続可能な農業の重要性を啓発する日です。
スロベニアでは、各地で養蜂に関連したアクティビティが行われており、訪れた人々はその魅力を直接体験することができます。ミツバチがもたらす豊かさを、スロベニアにおける観光の一部として共に考えていくことが楽しみです。