大阪エリア企業のためのSNSマーケティング最新動向と活用法
SNSの活用は今や企業活動に欠かせない要素となっており、広範な業務においてその重要性が増しています。株式会社PRIZMAは、広報、ブランディング、営業、採用といったビジネスシーンにおけるSNSの運用に関する実態調査を実施しました。今回はその調査結果を通じて、企業がどのようにSNSを活用しているのか、具体的な内容を掘り下げていきます。
SNSアカウントの運営形態
まず、SNSアカウントの運営形態について調査しました。調査結果によると、最も多い運営形態は「企業公式アカウント」で、76.3%の企業がこの形式を採用しています。続いて「経営者個人アカウント」と「マーケティング担当者個人アカウント」がそれぞれ6.1%という結果でした。
さらに、主に活用されているSNSの種類についても調査が行われ、企業公式アカウントでは特にX(旧Twitter)が多く利用されていることが分かりました。経営者アカウントではInstagramの利用が目立ち、マーケティング担当者や営業担当者はInstagramを中心に活動している傾向があります。
SNSの運営目的
次に、SNSアカウントを運営する目的についても尋ねました。多くの企業が「企業やブランドの認知度向上」を目的としていることが明らかになりました。一方で、経営者やマーケティング担当者は「自社商品/サービスの紹介」を重要視しており、人事担当者は「採用活動に関する情報発信」とその紹介の双方に重きを置いています。
自社の商品やサービスを効果的に伝えるため、特にInstagramではストーリー機能を活用してリンクを直感的に共有する手法が人気です。これに対し、営業担当者では「DMを活用した商談や営業活動」が目立っており、顧客とのダイレクトなコミュニケーションを重視しています。
投稿内容の傾向
次に、SNSでの主な投稿内容についても分析しました。企業公式アカウントでは「自社商品/サービスの紹介」が中心である一方、個人アカウントでは「お役立ち情報」や「親近感を持たせる投稿」が多く見られます。営業や広報担当者は、個人的な情報を交えることでフォロワーとの距離を縮めることに努めています。
フォロワー数の増加施策
フォロワー数を増やすための施策では、「投稿頻度の増加」が47.1%と最も多く挙げられました。これに加えて、ハッシュタグの活用やキャンペーンの実施も効果的であることが明らかになっています。特に、投稿頻度を上げることが基本戦略であり、SNSにおける認知度向上に寄与しています。
DM営業の実態
DMでの営業活動についても掘り下げてみましょう。「DM送信数」については、11~15件が最も多く(31.6%)、次いで6~10件(22.1%)と続きます。また、「最も効果的なDM内容」については、自社商品やサービスのメリットを強調する内容が特に効果をあげていることが見えてきました。
さらに、DM送信後の返信率と商談化率についても触れます。返信率は6~10%が最も多く、商談化率では同様に6~10%が多いという結果でした。高い効果を得ているDM内容は、相手に価値を提供する情報が中心で、単なる営業文ではなく、関係性を深めるための工夫が求められます。
返信が得られない場合の対策
DM送信後、返信が得られない場合に実施される対策では、『相手の投稿やストーリーにいいね・コメントをする(52.9%)』が最多でした。これは、企業や個人が関係を築くために間接的なアプローチを取る傾向を示しています。再送信ではなく、フォロワーとのエンゲージメントを高めることが重要視されています。
まとめ
今回の調査から、企業のSNS活用は戦略的かつ多目的に行われていることが分かりました。視覚的要素が強いInstagramが人気であり、企業の認知度向上や営業活動の場として重要な役割を果たしています。マーケティング担当者が導入しているクリエイティブな戦略は、今後の企業活動においてますます重要とされることでしょう。SNSはただの情報発信の場ではなく、顧客との双方向のやりとりができる貴重なチャネルとしての役割を果たしています。これからのSNS戦略には、より個別化されたアプローチが欠かせないでしょう。