ネパールのカトマンズ大学と連携、日本でのエンジニア職を支援

総合人材サービスを提供するヒューマンリソシア株式会社が、ネパールの名門大学であるカトマンズ大学とのパートナーシップを結びました。この協力により、ITおよび建設分野を学ぶ学生たちに対して、来日し日本での就業を支援するプログラムを整備します。

背景と目的

ネパールは最近、大学教育の質が向上してきており、優秀な卒業生を多数輩出しています。しかし、国内では雇用機会が限られており、特に若者の失業率が高いことが問題視されています。そのため、多くの学生は日本や他の国での就業を希望しています。ヒューマンリソシアはこれに応じて、ネパールの大学と連携し、優秀な学生に国際的なキャリアを築くチャンスを提供することを目指しています。

パートナーシップの内容

この覚書には、カトマンズ大学の工学部がITおよび建設分野で学ぶ学生に対して、日本語教育を提供することが含まれています。具体的には、ヒューマンリソシアのグループ会社であるヒューマンアカデミー日本語学校と連携し、学生たちに日本語を短期間で習得させます。また、来日するための手続きや生活面でのサポートも行います。こうした支援を通じて、学生がスムーズに日本の職場に適応できるように取り計らいます。

カトマンズ大学の工学部学部長であるポカレル氏は、「カトマンズ大学の多くの卒業生はすでに国外で活躍しています。今回の連携は、さらなる就職支援の強化を目指しており、多くの卒業生が日本を目指せる機会を創出するものです」と期待を寄せています。

日本における海外エンジニアの役割

日本のITおよび建設分野では、急速なデジタルトランスフォーメーションや人口減少に伴い、エンジニアの需要が高まっています。特に、東京都のITエンジニアの有効求人倍率は3.1倍、建設エンジニアにおいては7.3倍に達しています。このため、海外からの人材の受け入れが急務であり、ヒューマンリソシアは国際的な視点を持つ優秀なエンジニアの採用を推進しています。

日本で働くネパール出身者は約14.6万人で、サービス業から製造業まで幅広く従事していますが、ITや建設業での就業はまだ成長段階にあります。しかし、これからの成長が期待されており、特にエンジニア分野での活躍が見込まれています。

結論

ヒューマンリソシアとカトマンズ大学の連携は、ネパールの優秀な学生に国際的な職業の道を拓くものです。今後、日本で働くネパール出身のエンジニアが増えることが期待されており、両国間の人材交流がさらに進展することを願っています。これにより、日本の企業は優れた人材を確保できるだけでなく、ネパールの学生たちも新たなキャリアチャンスを手に入れることができるでしょう。