積水ハウスの新事業
2025-12-09 15:18:27
積水ハウスと大賀建設が2026年に始める新たな建築事業とは
積水ハウスと大賀建設が新たな建築事業を開始
2026年1月、積水ハウス株式会社と大賀建設株式会社が共同で新たな事業を展開します。この共同建築事業は「SI(エス・アイ)事業」と呼ばれ、主に耐震性の向上と地域特性に適した住宅の提供を目指しています。
共同建築事業の背景
日本は地震大国であり、首都圏では特に大規模地震の発生が懸念されています。最新の予測では、首都直下型地震が今後30年内に約70%の確率で発生するとされています。埼玉県は「首都直下地震緊急対策区域」に指定されており、地域住民にとって防災対策は非常に重要です。さらに、全国の戸建住宅の29%が新耐震基準以前に建てられており、耐震性が不足している住宅も多いのです。このような背景から、積水ハウスは大賀建設と共に、より高い耐震性を備えた住宅の供給に取り組むことを決めました。
SI事業の特徴
このSI事業は、積水ハウスが提供する独自の耐震技術を基礎にして構築されます。具体的には、積水ハウスが「S(スケルトン)」部分の基礎や躯体を担当し、大賀建設が「I(インフィル)」の外装や内装、設備を担当します。これにより、地域のニーズに応じた住宅が提供されることになります。
耐震技術のメリット
積水ハウスが提供する耐震技術「ダイレクトジョイント構法(DJ構法)」や、「高強度耐力壁」は、安全で快適な住空間を実現します。これにより、住宅の耐震性を大幅に向上させることができるのです。また、全棟の許容応力度による構造計算を行い、より確かな住まいの提供に努めています。
大賀建設の役割
大賀建設は、創業46年間で10,000棟以上の住宅を建設してきた実績を持ち、地域特性を理解した「高い断熱性能」という基本性能の高さに加えて、住み心地を重視した家づくりを行っています。例えば、自然素材を用いた無垢床の標準仕様や、住まいにおける家事動線やキッズ動線を考慮した設計などがその例です。
期待される成果
この共同建築事業を通じて、両社は各自の強みを生かし、安全で快適な住まいを提供できることを目指しています。お客様にとっては、より安心できる住宅の選択肢が広がることになるでしょう。
さらに、SI事業はパートナー企業と共にグループとしての強みを発揮し、地域密着型のサービスを推進することで、顧客に対して手厚いアフターサポートを提供できる環境を整えています。
まとめ
2026年から始まる積水ハウスと大賀建設の新たな共同建築事業は、地震対策を重視しつつ、地域特性に合った住宅を提案するという革新的な取り組みです。住宅に対する新たなアプローチや、住み手の安心を重視した技術が融合する中で、多くの家庭に安全で快適な生活を提供することが期待されています。これからの展開に目が離せません。