TBSドラマ『美しい人』、トルコ進出の詳細
TBSは、1999年に放送された名作ドラマ『美しい人』のトルコにおける作品開発契約を、トルコの著名な制作会社MOST PRODUCTIONと締結しました。本作は、野島伸司の脚本による独特の“大人の恋愛”を描いた物語で、田村正和や常盤貴子、大沢たかおといった実力派俳優たちが共演し、深刻な人間ドラマが展開されました。この度、トルコにおいてもその魅力を再現することとなり、多くのファンの期待が寄せられています。
MOST PRODUCTIONとは?
MOST PRODUCTIONは、トルコのエンターテイメント業界で革新をもたらした制作会社で、1985年にMustafaとGül Oğuz氏によって設立されました。彼らは、数々の視聴率記録を打ち立てたドラマや、国際映画祭で受賞歴を持つ映画を制作してきました。その代表作には、トルコテレビ史上最高の視聴率を誇る『İkinci Bahar』や、視聴者数1億人を超える『Sıla』が存在します。今回の『美しい人』のトルコ版ができることに、Gül Oğuz氏は期待を寄せており、作品がトルコ国内だけでなく、世界的にヒットすることを確信しています。
トルコ版の脚本家は?
トルコ版『美しい人』の脚本は、これまで『欲望の炎』や『Glass Mask』といった韓国のオリジナルシリーズのリメイクに携わってきたIpek Kadilar氏が担当します。Ipek氏は「TBSのヒットドラマをトルコに紹介できることを楽しみにしています」と語り、期待と意気込みをアピールしています。彼女の手による日本作品の脚本は初めてであり、多くの視聴者の興味を引くことでしょう。
TBSの海外展開戦略
TBSは1960年代から50年以上にわたり、国内外でのドラマやバラエティ番組、アニメ、映画の海外展開に積極的に取り組んできました。特に近年は、動画配信、商品化、出版、テーマパークとの連携など多岐にわたる「マルチ展開」戦略を進めています。ドラマ『VIVANT』や『半沢直樹』、バラエティ番組『SASUKE』など、海外でも人気を博した作品が数多く存在し、累計販売実績は160を超える国と地域で数万話にのぼります。
『美しい人』のあらすじ
物語は、美しい女性みゆき(常盤貴子)が美容整形外科医の京助(田村正和)のもとを訪れ、自身の全てを変えてほしいと願うところから始まります。初めは疑問を抱く京助でしたが、彼女の背後にある「夫からの暴力から逃れたい」という真実を知り、心を動かされます。彼は、みゆきの顔を変えることを決意しますが、その依頼には一つの条件がありました。「好きな顔にしてもいい」というもので、そのギャップに戸惑いながらも京助は今は亡き愛妻の顔を選ぶことに。
期待される展開
約25年前に放送されたこの名作が、トルコで新たな息吹を吹き込まれることが期待されています。視聴者は、トルコ作品としての新たな解釈や演出を楽しむことができるでしょう。TBSやMOST PRODUCTIONの今後の展開に、大きな注目が集まっています。トルコ版『美しい人』がどのように再構築されるのか、期待に胸が膨らむばかりです。