新時代を迎える「バードビジョン」
クレーンで映像の未来を切り開く
埼玉県を拠点にクレーンリース事業を展開する篠田重機株式会社が、2025年1月10日より「バードビジョン」プロジェクトチームの本格運用を開始します。このプロジェクトは、クレーンを使った新しい映像撮影の手法で、数々の可能性を秘めています。
「バードビジョン」は、ラフタークレーンやオールテレーンクレーンに、超高性能防振カメラや自動水平台、大型バケットを搭載することで、上空からの撮影が実現します。これにより、安全かつ安定した状態で、様々な高所から撮影を行うことが可能になります。
多彩な活用シーン
篠田重機は、クレーンを建設現場にとどまらず、スポーツ中継や環境調査、さらには映画やドラマの撮影など多岐にわたるシーンで活用できることを目指しています。例えば、サッカーや野球、陸上の競技場からの俯瞰映像を提供することで、視聴者に新しい体験をもたらします。また、コンサートや花火大会の中継でも、迫力のある映像を届けることが期待されます。
篠田重機の常務取締役、篠田翔太氏は「クレーンには無限の可能性がある」と語り、クレーンの力を世のさまざまなニーズに応じて活用できる体制を築くことを使命として掲げています。「バードビジョン」はその第一歩であり、時間とともに成長する映像の世界に新しい風を吹き込むでしょう。
長年の経験と実績
「バードビジョン」は2008年から運用を開始しており、その間にも多くの実績を重ねてきました。大手テレビ局のゴルフ中継やバラエティ番組の収録、さらには大学との連携による研究にも利用されています。このような背景から、篠田重機は今後さらに「バードビジョン」を進化させ、多様な要望に応えていく計画です。
技術の進化と安全性
「バードビジョン」が持つ高所作業への適応力は他の技術と比べて際立っています。たとえば、ドローンでの撮影は天候や風の影響を受けやすく、安定した映像が得られにくい場合がありますが、「バードビジョンカメラ」は高所でも鮮明な画像を捕らえることができます。この性能を活用することで、夜間撮影でも安定した映像が得られます。
人材育成への取り組み
篠田重機が視野に入れているのは、ただの映像撮影にとどまらず、「バードビジョンプロデューサー」の育成です。これにより、さまざまなニーズに応じたクレーンの利用や、高所からの撮影に特化した体制を構築することを目指しています。この取り組みにより、今後の案件にも柔軟に対応できる力を強化していく意向です。
連携による新たな可能性
また、篠田重機は、元大手テレビ局の映像ディレクターや特殊撮影機材を扱う企業とも提携し、多様な映像表現を可能にする体制を整えています。これにより、クレーンを利用した新しいスタイルの映像制作が広がりつつあります。
未来の映像業界を見据えて
「バードビジョン」は、篠田重機が56年の歴史の中で培ったクレーン技術を基にした最新プロジェクトであり、映像業界に革命をもたらす可能性を秘めています。本格運用開始に向けた準備が整い、新たな未来へと進み始めるこのプロジェクトが、どのように進化し、さまざまな分野に貢献していくのか、期待が高まります。篠田重機が描く未来の空撮シーンに目を向けてみてはいかがでしょうか。