親子の絆と格闘家としての挑戦
格闘界のレジェンド、桜庭和志さんの長男・大世選手が新たな挑戦を始めた。これまで不動産業界で働いていた大世選手だが、いよいよ父と同じ道に進む決意を固めた。その背景には、さまざまな感情や葛藤があった。
不動産営業から格闘家へ
大世選手は、小学生の頃から柔道を続け、名門・東海大学を卒業後に一般企業で不動産の営業として働いていた。しかし、なぜ格闘家という道を選ば なかったのか。
「今の自分が格闘家として成功するのは難しいと思いました。社会人として一番になるのは厳しいことだし、まずはしっかり働いてお金を稼ぐことが先決だと思っていました。」と大世選手は振り返る。だが、同年代の那須川天心選手の活躍を目の当たりにし、決意が揺らいだ。「同い年なのに差があると感じて、負けたくないという気持ちが強くなりました。」
父・和志との対話
大世選手は、桜庭和志さんと率直な対話を重ねてきた。和志さんは息子の挑戦に対して「仕事を辞めない方がいいんじゃないか」と心配していたという。「やりたいことが本当にあるのなら、自分の判断でやってもいいけど、まずはよく考えてから決めてほしいという思いがありました。」と和志さんは語る。父の意見に耳を傾けながらも、大世選手は自らの道を歩む決意を固めていた。
父の存在と自らの目標
インタビューの中で、大世選手は父・和志さんの印象についても語る。「お酒を飲んでいるときはどうしようもないお父さんでした(笑)」と冗談交じりに言いつつ、格闘家としての父への尊敬は深い。「戦績を見たら負けた試合も多いけど、彼の試合は印象に残るものばかりでした。父を超えたいと思っています。」
今後、大世選手は大晦日開催の『RIZIN DECADE』で総合格闘技デビューを果たすことが決まっている。対戦相手は、ベテランの矢地祐介選手。大世選手は「見て欲しい、心躍る試合をします。そして、スーパースターになることが最終目標です!」と力強く語った。父として大世選手を支える和志さんは、セコンドとして彼の試合を見守る予定だ。
「正直なところ厳しい部分もあるけど、彼の強みをしっかり出せれば良い試合ができると思っています。」と期待を寄せつつ、同時に現実的な視点も持ち続ける。
格闘家としてのスタートを切る瞬間
大世選手のデビュー戦は「あべまPPV」にて全試合生中継される。新たな挑戦をスタートさせる彼の姿は、多くの人々にインスピレーションを与えるだろう。桜庭親子の物語は、格闘技界の未来を象徴するものであり、これからの展開が本当に楽しみである。常に進化を求める姿勢が、彼らの成功の鍵になるに違いない。今後も注目していきたい。
『ABEMAスポーツタイム』概要
- - 放送日時:12月22日(日)夜10時~10時30分
- - 放送URL:ABEMAスポーツタイム
- - メインコメンテーター:槙野智章
- - コメンテーター:桜庭和志、宮市亮
- - 進行:西澤由夏