きびだんごの未来
2025-09-26 23:34:32

岡山大学が導入するきびだんごのカーボンフットプリント表示と環境意識の向上

岡山大学による新しい試み



2025年9月から、岡山大学が主導する「きびだんごカーボンフットプリント表示実証研究」が倉敷美観地区でスタートしました。これは、伝統的な和菓子「きびだんご」の製品において、CO2の排出量を可視化し、環境への配慮を促進する取り組みです。

カーボンフットプリントとは?


カーボンフットプリント(CFP)は、ある製品が原材料の調達から廃棄に至るまでに排出する温室効果ガスの量を示す指標です。岡山大学では、株式会社廣榮堂とMS&ADインターリスク総研と連携し、このCFPを表示する実証実験を行っています。参加した経済学部の学生たちが観光客に対してインタビューやアンケートを実施し、CFPの意義を広める役割を果たしました。

環境意識と伝統の融合


実証店舗となった廣榮堂倉敷雄鶏店では、二種類のきびだんごが展示・販売されました。「元祖きびだんご」と「むかし吉備団子」のCFPは、それぞれ766 g-CO₂eと638 g-CO₂eと、約17%の違いがあることがわかりました。観光客たちは、この数字に驚き、環境負荷の低い選択肢があることに感銘を受けた様子です。「岡山県産のもち米を使ったこの和菓子は、とても環境に優しい選択ですね」といった声も聞かれました。

学生の洞察


活動に参加した学生たちは、観光客との交流を通じて自身の理解も深まったと語ります。「観光客が環境に対して真剣に考える姿を見て、自分たちの説明が彼らの意識を変える一助になればいいと思いました」との感想もありました。このような取り組みが、若い世代の教育にも良い影響を与えることが期待されています。

企業の視点


廣榮堂の小西祐貴社長も、「伝統的な和菓子に新たな価値を加えることができる取り組みで、学生の視点を今後の商品の開発に活かしたい」と語ります。この協力を通じて、地域経済を活性化させながら、環境への影響を軽減する新しいビジネスモデルが模索されているのです。

未来への一歩


カーボンフットプリント表示実証研究は2025年10月31日まで続く予定で、岡山大学はこの活動を通じて観光客に環境問題を考えてもらうことを目指しています。地域の特色を生かした脱炭素経営が、今後の観光業界にも新たな風を吹き込むでしょう。特に、学生たちの参加が活気をもたらし、地域に根ざした持続可能な開発の道筋を示しています。この活動を通じて、岡山大学が地域貢献に向けた取り組みをさらに深化させることが期待されています。

さらに、岡山大学が発信するカーボンフットプリントの重要性が広がることで、産業全体にも良い影響を与えることが見込まれています。地域中核の研究大学としての役割を果たす岡山大学に、注目が集まっています。


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