伝統の絞り染めと現代ファッションの出会い
京都の千年の歴史を持つ絞り染め、「たばた絞り」が新たな挑戦をしています。手仕事の温かさと美しさが表現された絞り染めは、今や現代のファッションシーンにも溶け込む魅力を発揮しています。特に注目すべきは、ファッションブランド039LAUNDRYとのコラボレーションです。このコラボレーションによって、初めて絞り染めの持つ伝統と現代的なデザインが融合しました。
「たばた絞り」とは?
「たばた絞り」とは、京都伝統の絞り染め技法であり、ひとりの職人が生涯で習得できる手法は数種類に限られます。特に、職人田端和樹氏が持つ「手筋絞り」は、模様が生地の一面に均等に左から右へ、そして上下に施される手間のかかる技術です。職人たちは、絞り紐や手元の微妙な力加減などを駆使して、鮮やかで一つ一つ異なる柄を創り出します。このように、手仕事の丁寧さが絞り染めの魅力となり、希少性を生み出しています。
「京鹿の子絞り」のように、伝統的な絞り染めは特定の素材に制限がありましたが、たばた絞りは綿やウールといった多様な素材に対応できるため、様々なプロダクトとのコラボレーションが可能となりました。これにより、絞り染め技術が国内外で注目を集めるようになったのです。
特別なコラボレーションの実現
039LAUNDRYのフラッグシップモデルであるアメリカン・シーアイランドコットンシリーズのTシャツに、たばた絞りの技術が施された特別なアイテムが誕生しました。このTシャツは、通常の染め作業と異なり、既製品に施されたため、各Tシャツが持つ厚みや縫製の違いから、全てに異なる一意の柄が描かれています。このように、手作業によるその味わい深いデザインは、他にはない商品となっています。
このコラボレーションによって、現代の服作りは新たな価値を持つとともに、たばた絞りの伝統技術がますます注目されるきっかけとなりました。1535265292313
コラボ商品の販売情報
「たばた絞り×039LAUNDRY」の特別アイテムは、阪急うめだ本店で展示&販売されます。開催は5月7日(水)から5月13日(火)までの期間で、阪急うめだ本店の8階紳士服洋品のプロモーションスペース81にて行われます。この機会を逃さずに、是非お立ち寄りください。また、公式オンラインストアでも購入が可能です。
ブランド紹介:039LAUNDRY
039LAUNDRYは、2018年に設立され、近藤紡績所が手掛けるアパレルブランドです。1917年からの歴史を持つ同社は、コットンの糸作りにこだわり、高品質なTシャツやスウェットシャツなどを展開しています。品質への追求はもちろんのこと、編み立てや縫製を大切にし、真心を込めて作られた商品は、他では味わえない特別なものです。まさに、手仕事の温かさと現代的な感覚が共存した魅力的なブランドです。
終わりに
近年、ソーシャルメディアの普及により、たばた絞りの美しさは世界中に広まっています。田端和樹氏の意欲的な活動や技術の発信が、さらなる未来の命綱となることを願ってやみません。コラボレーションが実現した今、ぜひこの特別なTシャツを手に取り、たばた絞りの魅力を肌で体験してみてはいかがでしょうか。