海洋プラスチック問題
2025-09-04 16:58:26

2025大阪万博にて海洋プラスチック問題を考えるキーノートセッションが開催

2025大阪・関西万博における『BLUE Challenge 2025』の概要



2025年9月16日、大阪で行われる大規模な国際イベント「2025大阪・関西万博」。この万博の中で「BLUE OCEAN DOME(ZERI JAPAN)」という特設会場において、『BLUE Challenge 2025』というイベントが開催されます。本イベントに参加するのは、大谷大学の社会学部 コミュニティデザイン学科の鈴木寿志教授です。

学問と実践の連携



鈴木教授が行うキーノートセッションのテーマは「海洋プラスチックの回収と再資源化の加速」です。海洋プラスチック問題は、現在、全世界の海に年間約800万トンのプラスチックごみが流れ込むとされ、その影響は非常に深刻です。これにより、海洋生物や漁業への影響は計り知れず、国際社会全体での取り組みが求められています。

鈴木教授は、これまでの研究と実地活動を通じて、プラスチックごみの回収とリサイクルに向けた新しいアプローチについての議論を行います。特に、彼らが行っている地域連携プロジェクトでは、2019年から京丹後市網野町において、海浜に漂着するプラスチックごみの調査や清掃活動に取り組んでいます。これにより、地域の人々や学生と共に問題を可視化し、具体的な解決策を模索しています。

地域連携による実践



大谷大学のプロジェクトでは、地域住民や学生が協力し合いながら、漂着ごみの量や種類を記録することを通じて、環境問題を「身近な地域の問題」として捉えるアプローチを展開しています。例えば、京丹後市の海浜でのフィールドワークにおいて、実際に参加した住民や学生の経験をふまえた実践的な活動が進められています。彼らの活動は、世代を超えた協働を促し、地域のサステナビリティへの理解を深める重要な機会を提供しています。

この日中行われるキーノートセッションでは、具体的な調査データや活動記録をもとに、海洋ごみ問題を解決するための持続可能な資源循環の重要性について共有されます。海洋プラスチック問題を解決するための技術的な挑戦やリサイクルの取り組みも紹介される予定です。

技術の進展とリサイクルの可能性



鈴木教授たちが開発した「ふるい型マイクロプラスチック除去装置」や、浮遊型除去装置の導入により、砂浜に存在するマイクロプラスチックを効率的に回収する方法を模索しています。特に、収集した漂着ごみの中から同質の素材を選別し、ポリプロピレンをペレット化することによって、これを再利用可能な資源として循環させる手法を展開しています。このように、埋立てや焼却などの従来の処理方法に代わる新たな技術や考えが、地域における海洋プラスチック問題の解決に向けた道筋を示しています。

今後の展望



ますます深刻化する海洋プラスチック問題に対処するためには、学問の力と地域の協力が不可欠です。『BLUE Challenge 2025』における鈴木教授のセッションを通じて、この問題がどのように私たちの日常生活と結びついているかを再認識し、持続可能な社会へ向けた意識を高めることが期待されます。海洋プラスチックの回収と再資源化の取り組みを通じて、より良い未来を築くために、私たち一人ひとりが行動を起こすことが重要です。持続可能な社会を目指すその一歩、ぜひご参加いただき、共に考えてみませんか?


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