牡蠣の大量斃死問題とその乗り越え方
2026年8月20日、東京ビッグサイトでジャパン・インターナショナル・シーフードショーが開催され、そこでオーストラリアの海産物業界を牽引するAustralian Seafood Industries(ASI)のGeneral Manager、Henry Hewish氏による特別セミナーが行われます。テーマは「牡蠣の大量斃死をオーストラリアはどう乗り越えたのか」という、非常に興味深いものです。このセミナーは、日本における牡蠣養殖産業の未来を考える貴重な機会となるでしょう。
昨年の秋、日本の瀬戸内海ではマガキの大量斃死が発生しました。その原因として、高水温や高塩分、餌不足といった複合的な環境要因が挙げられており、これに対して養殖管理の改善が進められています。こうした問題に取り組むために、オーストラリアの事例を学ぶことは非常に有意義です。
オーストラリアの経験
オーストラリアでは、2016年にPOMS(OsHV-1)というウイルスによって牡蠣業界は壊滅的な被害を受けました。しかし、ASIが業界全体を巻き込んだ選抜育種プログラムを導入し、生産量を大きく回復させました。この経験から、どんな困難な状況でも収益を回復させる方法があることを学びました。
さらに、2020年からは南オーストラリア州において、病原体が特定されていないまま続く斃死問題への対策にも取り組んでいます。選抜育種によって、大きな問題を解決するための準備が可能であるという教訓です。
セミナーの内容
セミナーでは、斃死が発生した直後の対応から、生残性を重視した選抜育種、さらには業界全体での育種体制についての知見が共有されます。また、現在進められているゲノミック選抜についても触れられます。
特に注目したいのは、オーストラリアの成功例をただコピーするのではなく、日本の水産業がどのように課題に立ち向かい、育種や研究体制を構築できるかという視点です。このアプローチが、日本の牡蠣養殖業界の未来にどれほど価値をもたらすかを探ります。
開催概要
- - テーマ: 牡蠣の大量斃死に何ができるか
- - 日時: 2026年8月20日(木)12:00〜
- - 会場: ジャパン・インターナショナル・シーフードショー
東京ビッグサイト 東館 セミナー会場(事前登録が必要)
- - 講師: Henry Hewish(General Manager, Australian Seafood Industries)
- - 参加費: 無料(逐次通訳付き)
- - 申込方法: SEAPA Japanのホームページよりお申し込み
SEAPAジャパンについて
SEAPAはオーストラリアの製造会社であり、2018年に設立されたSEAPAジャパンは、日本でシングルシード養殖の普及を目指しています。品質向上や効率化に向けた技術や資材の輸入・販売を通じて、日本の水産業の発展に寄与しています。