アイルランドの新しい音楽シーンの風を感じる
アイルランド、コーク出身のインディーロックバンド「Cardinals」(カーディナルズ)が、新たに発表したシングル「Masquerade」が期待を集めています。この曲は、彼らのデビューアルバムにも収録される同名のアルバムからのリードトラックで、2024年2月13日には正式にリリースされる予定です。
このバンドは、5人組であり、ユアン・マニングとフィン・マニングの兄弟、従兄弟のダラー・マニング、元同級生のオスカー・グディノヴィック、そしてベーシストのアーロン・ハーレーから成り立っています。彼らは家族の絆と友情によって結束し、音楽の道を歩んでいます。
魅力的なサウンドと多様な楽曲群
「Masquerade」は、エコー・アンド・ザ・バニーメンやヨ・ラ・テンゴといったバンドからインスパイアを受けた魅惑的なサウンドが特徴的で、ロマンチシズムと神秘的なイメージが漂います。このアルバムには全10曲が収録され、温かみのあるフォークテイストから、劇的なゴシックロックまで多彩な楽曲が揃っています。特に「Anhedonia」や「The Burning Of Cork」、「Barbed Wire」といった曲では、冷笑や憤りをテーマにした力強いメッセージが込められています。
アルバムは、ロンドンのRAKスタジオでプロデューサーのシュリンクと共にレコーディングされ、エモーショナルな側面が強く浮き彫りにされています。メンバーの情熱が感じられる傑作になりそうです。
フロントマンのユアンが語るアルバムの核
フロントマンのユアンは、このアルバムのテーマについて次のように語っています。「仮面や外部の装飾を剥がし、本質を追求する。その過程には、痛みや苦しみが伴う。しかし、同時にそれを受け入れることで新たな展望が開ける。」
特に新曲「Masquerade」は、内省的なメッセージを持つ楽曲で、聴く者に不安をもたらす脆さが魅力的です。
これまでの活動と今後の展望
これまでに、先行シングル「Big Empty Heart」や、デビューEP『Cardinals』をリリースし、国際的な注目を集めてきたバンドは、現在も様々なイベントやツアーに出演しています。フィンズベリーパークではフォンテインズD.C.のサポートを務め、さらにはボストンでザ・ポーグスとのコラボレートも果たしました。
これからの活動も目が離せません。彼らは9月後半から「So Young Tour」を企画しており、UK各地での公演も控えています。
リリース情報
アルバム『Masquerade』は2024年2月13日に、So Young Recordsからリリースされます。また、シングル「Masquerade」はすでに配信中です。興味のある方はぜひチェックしてみてください!
この絶え間ない情熱をもって音楽を作り出す「Cardinals」の登場は、アイルランド音楽シーンに新たな息吹を吹き込むでしょう。彼らの今後の活躍に期待が寄せられています。