岡山大学と倉敷青陵高校の連携で探究学習が進化中
国立大学法人岡山大学が、倉敷青陵高校の生徒たちの探究活動を支援する取り組みが今年で4年目を迎えました。この活動は、生徒が自ら設定した課題に対してデータサイエンス部の学生や大学院生がアドバイスを行い、探究活動の質を向上させることを目的としています。
探究支援の内容
活動は、毎年数回行われる大学生と高校生の対話を通じて行われ、DS部の学生が生徒の問いの設定や情報収集、分析、そして発表準備を手伝っています。これにより、生徒たちが主体的に学ぶ際の道しるべとなり、探究のプロセスが円滑に進むようサポートしています。2025年の訪問はすでに2回目を迎え、10月と12月にもさらなる訪問が予定されています。
生徒の成長と地域への影響
高等教育機関が高校の教育に関与することで、川上から川下まで教育の質全体が向上し、生徒たちの成長を後押しするだけでなく、教育の未来をも支えています。倉敷青陵高校の泉浩明校長は「探究の進み方が速く、深くなっている」と実感しており、これまで数年にわたり続けられてきた取り組みの成果が現れつつあります。
支援を受けた生徒たちが、その経験を生かして岡山大学に入学し、今度は大学生として後輩たちを助けるという好循環が生まれている点も、この取り組みの魅力の一つです。
DXハイスクール支援の前進
この活動は、岡山大学の「DXハイスクール」支援の一環でもあります。生徒の学びを活性化させるだけでなく、大学生にとっても貴重な経験となり、教職員の教え方にも新たな視点を提供します。このような取り組みが広まっていくことで、地域全体の教育レベルを引き上げることが期待されます。
今年度、倉敷青陵高校では8分野98グループがそれぞれ異なるテーマに取り組み、発表を行います。生徒たちが興味をもって探究するテーマの中には、指導教員の専門性を超えたものも含まれており、岡山大学の支援が大いに役立っています。
未来を見据えたアクション
岡山大学は、今後も高校の教員や生徒のニーズに寄り添い、教育現場でのDX化を進めるサポートを強化していく考えです。地域における教育活動の質向上が求められる中、岡山大学は持続可能な教育の促進を通じて、地域社会に貢献していきます。
このような有意義な取り組みを続ける岡山大学に期待が寄せられています。今後も、こうした連携が地域の教育シーンにどのような変化をもたらすのか、注目が集まります。