特別な一夜の魅力
2025-09-19 19:32:40

ジャズの魅力が凝縮された一夜『JAZZ NOT ONLY JAZZⅡ』レポート

ジャズの魅力が凝縮された一夜『JAZZ NOT ONLY JAZZⅡ』レポート



9月18日(木)に東京国際フォーラムで開催された「JAZZ NOT ONLY JAZZ Ⅱ」。今年で第二回目を迎え、注目のドラマー石若駿が率いる次世代ジャズバンドが、豪華なアーティストたちとの共演を果たしました。昨年は上原ひろみなど多彩なメンバーが話題を呼びましたが、今年もまたその期待を上回る内容が盛りだくさんです。

会場には、日本国内外のトップアーティストが集結。特に、グラミー賞受賞アーティストのロバート・グラスパーが参加したことは、多くのファンにとって嬉しいサプライズでした。開演前から期待が高まる中、映像技術の“d&b Soundscape”を駆使し、観客はより深い音楽体験を味わうことができました。

第1部:石若率いるセプテットが魅了するオープニング



オープニングは、音楽評論家の柳樂光隆がDJを務め、続いて現れたのは石若駿と彼のバンド「The Shun Ishiwaka Septet」。昨年の名曲「Transition」から始まり、観客は早くもその演奏に引き込まれます。特に、細かなパッセージやフリーキーな演奏が耳に心地よい。

アイナ・ジ・エンドが最初に出演し、彼女の独特の存在感が会場を包み込む。「Frail」でのパフォーマンスは妖艶さとキュートさを併せ持ち、観客からは大きな拍手が巻き起こりました。その後、岡村靖幸とのデュエット「私の真心」が始まると、その熱気は最高潮に達しました。アイナの感情的な歌声と岡村の存在感が絶妙に融合し、このライブの初期クライマックスを築き上げたのです。

第2部:多彩なゲストとのコラボ



中盤で演奏された岡村靖幸の「祈りの季節」では、彼のキレのあるステップが印象的でした。続いて、日野皓正に敬意を表した曲「Still Be bop」が披露され、ファンは息を飲みました。演奏の度にメンバーたちのソロが際立ち、熱気があふれる瞬間が続きます。ここで、特に山田丈造のトランペットが輝きを放ちます。

次に、同じ年齢で友人関係の中村佳穂が登場し、二人の親しいやりとりが印象的でした。中村は「さよならクレール」を披露し、その自由自在なパフォーマンスに会場は魅了されました。さらにKID FRESINOとのコラボが続き、新たな熱気が会場を包みました。

メインイベント:ロバート・グラスパーの登場



いよいよクライマックス、ロバート・グラスパーがステージに現れました。彼の音楽スタイルはジャンルを超えており、観客を一瞬にして夢中にさせます。「Find You」でのパフォーマンスは圧倒的で、観衆は新たな音楽の喜びに満ちます。特に、石若とのツインドラムによる「Rise and Shine」は、会場全体が一体となった瞬間でした。

アンコール:豪華なフィナーレ



最後に全参加アーティストがステージに集合し、椎名林檎の「長く短い祭」で華やかなフィナーレ。観客も思わず立ち上がり、その呼応するエネルギーはこれまでのライブのどの瞬間にも勝るものでした。この日、ジャズだけでなく、さまざまなジャンルの音楽が交錯し、文化の融合を実感させる素晴らしい一夜として記憶に刻まれました。

『JAZZ NOT ONLY JAZZ Ⅱ』は、音楽を通して国境やジャンルを越えた一体感を生み出した、意義深いイベントとなりました。この模様は、WOWOWにて11月16日に放送される予定です。ぜひ、再びこの感動を体感してください。

文:金子厚武 写真:太田好治


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