深圳-大阪イノベーション連携フォーラムの開催
2025年に控えた大阪・関西万博に向けて、日中間のイノベーションを推し進める新たな取り組みが鮮明になりました。2025年5月12日、帝国ホテル大阪で開催された「深圳-大阪イノベーション連携フォーラム」では、150名以上の関係者が集まり、両都市の企業間での意見交換が活発に行われました。このフォーラムは、日中国交正常化50周年を記念し、毎年開催される「関西地区日中企業経済交流会」の一環としても位置づけられています。
フォーラムの詳細
このフォーラムでは、深セン市人民政府や深セン市科技サービス業協会が連携し、JETROの後援・IVSの協力を得て特別回として実施されました。日本の政策立案者やビジネスリーダーが集まり、都市間連携と産業共創についての意見が飛び交いました。登壇者には、中国駐大阪総領事館総領事の薛剑氏、深圳市政府の副市長ロ氏、大阪商工会議所中国経済委員会の委員長岡広史氏、パナソニックホールディングスの小川理子氏など、重要な要人が名を連ねています。
ReGACY Innovation Groupの役割
このフォーラムに参加したReGACY Innovation Groupは、深センのイノベーションピッチ大会で受賞した日系スタートアップ三社と共に招待を受け、VIPとして出席しました。ReGACYの代表取締役、成瀬功一氏は、日本の革新的な技術と深圳の製造エコシステムの融合がもたらす未来について触れました。出展・登壇したスタートアップには、3D入力デバイスを開発するADC Mammal Computer、洗濯可能なウェアラブル「e-skin」を展開する株式会社Xenoma、3Dプリント住宅を手掛けるセレンディクス株式会社が含まれています。各社は深圳の優れた製造環境に魅力を感じ、その可能性を模索しています。
共創と実装の重要性
これらのスタートアップは、深圳の高度な製造力と試作環境に惹かれ、将来的にはR&D拠点や量産体制の構築を考えています。ReGACYは、こうした日中のスタートアップ同士による共創と実装を促進する「技術と市場の橋渡し役」として、引き続き活動を推進しています。
将来展望
ReGACYの中国CEO、傅浩丰氏は「深圳は製造とイノベーションが交錯するダイナミックな地域」と述べ、深圳と日本のハードウェア技術の融合がもたらす新たな可能性を強調しました。今回のフォーラムは、2025年の万博テーマ「未来社会の構築」とも関連付けられ、持続可能な社会の実現に向けた新モデルの提示となりました。
ReGACYの概要
ReGACY Innovation Groupは、2022年に設立され、オープンイノベーションを通じたベンチャー創出に特化したサービスを展開しています。企業間の協力を促し、国境を越えた価値の共創を目指し、アジアから世界へと未来社会の実現をリードしています。今後もイノベーションを軸にした活動を続け、次世代の社会を共に創造していくことでしょう。