大阪での第22回SSユーザー会が大盛況
2026年8月22日、大阪市北区に位置するナレッジキャピタル コングレコンベンションセンターで、国内1,000余りの病院に電子カルテシステムを提供する株式会社ソフトウェア・サービスが主催する「第22回SSユーザー会」が開催されました。参加者は過去最多となる1,080名で、医療業界の関心の高さがうかがえます。
開会の挨拶と新たなテーマ
会の冒頭では、SSユーザー会の代表である神野正博先生(恵寿総合病院理事長、全日本病院協会会長)と、当番世話人の河北光先生(河北総合病院副理事長)が挨拶を行いました。今年のテーマは「電子カルテによる業務改革と効率化」です。特に、厳しさを増している病院経営の状況において、医療のデジタルトランスフォーメーション(DX)の重要性が強調されました。
先進的な事例発表
続いて、11の病院からの先進的な取り組みについての事例発表が行われ、参加者たちはそれぞれの成功事例や課題解決策から貴重な知見を得ることができました。参加者数が前年の150%を超えたことからも、病院の業務改革や人材不足対策に対するIT活用の需要が高まっていることが明らかです。
生成AIやモバイル活用、データ利活用などの進展も見受けられ、医療DXを加速させるための取り組みが進行中です。これにより本ユーザー会は、国内有数の情報共有の場としての地位を確立しています。
特別講演の内容
事例発表の他に、特別講演が2件行われました。八戸市立市民病院の今明秀先生による「ブランド力・組織活性化を活かした累積赤字135億円を黒字化するまでの取組」と、笠岡第一病院の藤井研介先生による「適応と調律 -安定した地域医療を目指す-」の講演では、厳しい医療経営環境においても、確固たる信念とビジョンをもとに取り組む重要性が語られ、参加者は新たな勇気と希望を持ち帰ることができました。
理事長・院長部会の開催
前日に行われた「第11回理事長・院長部会」には145名の病院経営トップが集まり、神野正博先生による「未来をともに ~2040年に向けて医療機関の持続可能性を考える~」というテーマでの講演が行われました。この部会は、全国各地の病院経営者が一堂に会し、独自の課題や将来の展望について意見交換を行う貴重な場としての役割を果たしています。
各専門部会の活発な議論
当日の午前中には、専門分野ごとの分科会として「第20回看護部会」「第17回システム管理者部会」「第2回薬剤部会」が開催されました。看護部会には439名、薬剤部会には227名、システム管理者部会には490名の参加者があり、各部会で業務改善や情報セキュリティ対策について活発に意見が交わされました。
来年に向けた期待
毎年「暑い大阪」で開催されているSSユーザー会は、参加規模の拡大とともに内容や質が向上しています。神野正博先生は、「1,000を超える病院が同じソフトウェアを使用する意義は、各病院の取り組みを共有できることにあります。これはまさに “水平展開の見本市” です」と述べています。この言葉により、ユーザー会が22回にわたり発展し続けてきた理由も分かります。
来年の当番世話人である社会医療法人石川記念会 HITO病院の理事長、石川賀代先生は、「来年も大阪で医療機関同士が集まり、相互に学び、未来の医療を共に創る場にしましょう」とのメッセージを送られ、参加者達は新たな期待に胸を膨らませました。今後の医療界を見据えた実践的な情報交換の場が、さらなる発展を遂げることを期待しましょう。