世界肥満デーに向けて健康意識を考える
3月4日の「世界肥満デー」を前に、江崎グリコが行った調査では、働く世代の健康意識の現状が浮き彫りになりました。特に注目すべきは、動いていない時間(安静時)のエネルギー消費に関する知識がほとんどの人に欠けており、約90%が「安静時エネルギー消費」について知らないという結果が出たことです。
健康意識の低下と誤認
調査結果によれば、「体が24時間エネルギーを消費している」と正しく理解している人は、17%しかいませんでした。多くの人が運動していないとエネルギーを消費していないと誤解しており、そのため安静時のエネルギー消費を軽視しがちです。実際、安静時エネルギー消費は、1日の総エネルギー消費の約60%を占めるとされ、この重要性を認識することが健康への近道です。
身体活動と座りっぱなしの実態
調査では、ほとんどの人が平日の生活の中で座っている時間が長く、約半数が1日6時間以上を椅子に座って過ごしていることが分かりました。特に女性は64.0%が自己の「座りすぎ」に対して罪悪感を抱いているという結果が印象的です。これに対し、約70%の人々が、「動いていない時間にエネルギー消費を増やす方法があれば試してみたい」と考えていることから、より良い健康のための行動変容の兆しが見えます。
運動時間の現実
運動が健康に重要であると考えている人は66%に達しますが、実際には約3人に1人が平日に運動に使える時間が「1日5分未満」と答えています。この状況は特に運動習慣がない人に多く見られ、運動ができていないという認識が健康への無力感に繋がっていると考えられます。
健康習慣に求められる要素
最近の健康習慣には「コスパ」「メンパ」「タイパ」が求められる傾向があります。費用対効果が高く、心理的な負担が少なく、短時間で効果を実感できる方法が好まれているのです。これは、健康づくりが効率的であることが求められる時代に突入したことを示しています。
新たな健康指標での意識向上
江崎グリコは、安静時のエネルギー消費に対する理解を深めるため、2026年3月2日に「生活習慣B面診断」と題したチェックシートを公開予定です。このプログラムは、自身の動いていない時間を可視化し、日常生活に取り入れるヒントを提供するものです。
本調査の意義と未来
日本肥満症予防協会の佐野喜子先生は、「いかに継続するか」が健康づくりの鍵であると指摘されています。忙しさに追われる働き世代が、自分の健康を見直し、生活習慣を改善するチャンスと捉えられるよう法整備が求められています。これらの施策を通じて、私たちが日常的に行っている安静な時間の見直しが重要なのです。
まとめとして、健康意識を高めるためには、安静時エネルギー消費を理解し、生活習慣の改善に努める必要があります。コストや時間の効率を意識した健康習慣が、今後の生活の質を高める一助となることでしょう。