アジアの自然保護を支援する新プロジェクト「エコディールズ」始動
デジタル旅行プラットフォームのアゴダが、世界自然保護基金(WWF)と手を組み、アジアの観光業における持続可能な取り組みを強化する「エコディールズ」プログラムを拡大しました。このプログラムは、自然保護のために最大150万米ドルの寄付を行うことを目指し、特にアジア地域における野生生物とその生息地を守るための重要なプロジェクトに焦点を当てています。
「エコディールズ」の内容と目的
今回の発表は、2024年に開催されるASEAN観光フォーラム(ATF)の場でされ、アジアの観光業における持続可能性を促進することを目的としています。「Unity In Motion: Shaping ASEAN's Tourism Tomorrow」というテーマのもと、これまで以上に多くの観光地で自然保護活動に寄与することが求められています。プログラムは、2025年の1月20日から12月19日まで予約が可能で、参加するホテルでの宿泊ごとに1米ドルがWWFに寄付されます。
寄付対象となるプロジェクト
アゴダの新たな取り組みでは、日本と韓国を含む計10カ国で保全活動が行われます。具体的には、以下のようなプロジェクトが支援されます:
- - 日本の湿地回復プロジェクト
- - 韓国のクロツラヘラサギ保護
- - マレーシアにおけるトラ保護
- - フィリピンでのジンベエザメ保護
- - タイのゾウ保護
- - ベトナムのサオラ保護
- - インドネシアの森林回復
- - ラオスでの都市型湿地開発
- - カンボジアのレンジャー支援
これらのプロジェクトは、生物多様性を維持し、地域のエコシステムを守るために重要な役割を果たします。
新たなサステナブル資金調達
アゴダはさらに、WWFシンガポール及びUnTours財団と提携し、「サステナブルツーリズム・インパクトファンド」を設立しています。このファンドは、観光業における持続可能性の課題に取り組む中小企業に低利で投資資本を提供するもので、初年度として10万米ドルの拠出を目指しています。
今後の展望
アゴダのCOOであるダミアン・フィルシュ氏は、2022年のプログラム開始以来、参加ホテルとの連携が野生生物保護に向けた重要な取り組みとなっていると述べました。また、今年の目標として150万米ドルの寄付を設定し、寄付先の拡大を図っています。
マレーシアの観光芸術文化大臣ダト・スリ・ティオン・キング・シン氏は、ASEAN全域で持続可能な観光を推進するための官民の協力の重要性を強調しました。
最後に、WWFシンガポールのCEOヴィヴェック・クマール氏は、アゴダとWWFの共同作業が地域の自然環境の保護に貢献していることを称賛しました。
この「エコディールズ」プログラムを通じて、アジアの美しい自然を守り、未来の世代に持続可能な旅行のあり方を提供していくアゴダの取り組みに、ぜひご注目ください。