大阪のAI/XR技能伝承システム「SHUGI」が国際的評価を受ける
大阪を拠点とする株式会社USEYAが開発した、AIおよびXR技術を用いた技能伝承システム「SHUGI」が、世界最大のXRアワード『XR Awards 2025』においてファイナリストに選出されました。このアワードは、国際的なXR(拡張現実)分野における最も優れた技術やプロジェクトを表彰するものであり、SHUGIが再びノミネートされることは、同社の技術が国際的に高く評価されていることを示しています。
SHUGIの概要
SHUGIは、熟練技術者の手の動きをAIとXRを駆使して解析し、これを可視化することで、学習者と動きを重ね合わせて技能を伝承することを目的としたシステムです。これは、身体的な制約や遠隔地にいる学習者でも技能を習得できるように設計されており、製造、医療、福祉、教育など多様な分野での応用が期待されています。特に新人教育において、その効果は顕著です。
2025年の授賞式について
今回のアワードは、英国のAIXR、米国のAWE、ベルギーのStereopsiaという3つの団体が統合されて設立された「UnitedXR」のもとで開催されるもので、2025年12月9日にベルギーのブリュッセルで行われます。このイベントはXR業界の重要な発表の場であり、世界中のXR企業や研究機関にとって注目されています。
USEYA ADVANCED INDUSTRY(UAI)とは
大阪府和泉市に位置するUSEYA ADVANCED INDUSTRY(略称:UAI)は、デジタルシェア工房として、さまざまなデジタル機器を提供しています。スマートグラス、3Dプリンタ、レーザー加工機などの最新技術が揃っており、モノづくりを新たな形で支援しています。特に、SMARTグラスとWEBシステムを活用し、物理的にその場にいない方でもリモートでのモノづくりが可能です。このインフラは、技能伝承の観点からも重要な役割を果たしています。
XR Awardsの意義
XR Awardsは、AR、VR、MRなどの拡張現実技術を評価する国際的なコンペティションで、教育や医療、産業など多様な分野からエントリーが寄せられます。受賞者は国際的な認知を受け、業界のリーダーとしての地位を確立します。USEYAのSHUGIも、こうした国際的な舞台での認知を通じて、更なる技術の発展と普及が期待されています。
会社概要
USEYAは2008年に設立され、スマートグラスやXR技術を活用したシステムソリューションを提供しています。また、デジタルシェア工房の運営においては、地域のモノづくりに大きく貢献する役割を果たしています。技術の革新は、単にビジネスの発展に留まらず、教育や社会福祉の分野においても新たな可能性を広げています。
今後のSHUGIの成長に目が離せません。国際アワードでの成果がどのように活かされていくのか、私たちも注目していきたいところです。