ファン文化の起源考察
2025-11-27 14:14:49

19世紀におけるファン文化の起源を探る新刊『ピアニストは「ファンサ」の原点か』

19世紀におけるファン文化の起源を探る



近年、ファン文化が盛り上がりを見せていますが、その起源を遡ると19世紀に辿り着きます。新たな著書『ピアニストは「ファンサ」の原点かスターとファンの誕生史』を発表したのは、かげはら史帆さんです。この本は、スターとファンの関係性を深く掘り下げ、現代のファン活動にも通じる考察がなされています。

19世紀の「ファンサ」



1842年、ベルリンで一人のピアニストが開催したリサイタルの様子を描いた風刺画があります。そのピアニストの名はフランツ・リスト。彼はその卓越した演奏技術や表現力によって、聴衆を魅了し、「ファンサ(ファンサービス)」という概念を広めました。この本では、リストの活躍を通じて、いかにしてファン文化が生まれ、発展していったのかを追求しています。

リストの魅力とその影響



リストは、音楽のパフォーマンスにおいて従来のスタイルにとらわれない革新的なアプローチで知られています。例えば、彼は聴衆に向けての演奏時には横向きのピアノで演奏し、そのスタイルで多くのファンを獲得しました。さらに、彼の公私にわたるスキャンダルも、彼が「スター」であるゆえに生まれたものであり、ファンたちはその魅力の虜になっていきました。本書では、彼のキャリアを深く分析し、どのようにファンを惹きつけたのかを探っています。

ファン文化の新たな視点



本書は、音楽だけに留まらず、バレエ、スポーツ、文芸にまで視野を広げ、ファンという存在がどのように形成され、成長してきたのかに迫ります。リストの事例を中心に、19世紀のファン文化が持つ特異な特徴と、現在のファン活動との共通点や違いについて新たな視点から論じられています。特に、ファンの存在が公衆に与える影響や、それがもたらす功罪についての考察が興味深い内容となっています。

著者について



著者のかげはら史帆さんは、1982年に東京郊外で生まれました。法政大学を卒業した後、一橋大学大学院で学びました。これまでの著書には、『ベートーヴェン捏造』や『ニジンスキーは銀橋で踊らない』などがありますが、今回はファン文化に関する視点から新たな幕を開ける本書を執筆しています。

新刊情報



新刊『ピアニストは「ファンサ」の原点かスターとファンの誕生史』は、河出新書から2025年11月27日に発売予定です。税込価格は1,100円、216ページで、ファン文化を理解する上で必読の一冊となるでしょう。電子書籍も同時にリリースされる予定なので、どちらの形態でも楽しめるのが嬉しいポイントです。

ISBN: 9784309631967
発売日: 2025年11月27日
* URL: 河出書房新社

この新刊を通じて、19世紀のスターとファンの関係性について考察することができる機会をお見逃しなく!


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