新たな海ノ民話
2025-04-07 11:21:27

THE ALFEEが描く新たな海ノ民話とその魅力―完成披露イベントレポート

新たな海ノ民話と音楽のコラボレーション



2025年3月29日、東京・銀座の蔦屋書店で「海ノ民話アニメーション2024完成披露イベント」が開催されました。このイベントは、日本昔ばなし協会と日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環として、次世代に向けた海の豊かさと文化を伝える試みです。特別ゲストとして参加したのは、昨年デビュー50周年を迎えたロックバンドTHE ALFEEのリーダー、高見沢俊彦さんです。彼は、海ノ民話の魅力を探り、新しいストーリーを創作することの重要性を語りました。

民話の魅力を再考



トークショーは、海ノ民話のアニメーションを通じて、民話の魅力とその背景について学びを深めることから始まりました。高見沢さん、民謡研究家の佐藤千春さん、日本財団の海野光行常務理事の3人がそれぞれ印象に残ったエピソードを紹介しました。

高見沢さんは、北海道の民話「ムイとアワビの合戦」を取り上げ、「エコロジーや神秘をテーマにしたストーリーは、海の大切さを再認識させてくれる」と話しました。佐藤さんは、青森の「善知鳥安方」のアニメーションを特に評価し、「アニメーションだからこそ直感的に伝わることが多い」と述べました。海野常務は、滋賀の「観音正寺の人魚伝説」を選び、「現代の資源管理というテーマが大切で、インパクトがあり面白い」と感想を述べました。

音楽と民話の深い関係



高見沢さんは、過去のツアーで地域ごとの民話を調査し、その民話を基に楽曲を作るというユニークな活動をしていたことを紹介しました。それに対し、海野常務は「音楽と物語が結びつくことで、より記憶に残りやすくなる」とコメント。民話が持つ音楽的な要素について意見を交わしました。継続して拡大する日本の民謡文化が未来にも受け継がれるよう、参加者全員がその重要さを強く感じる時間となりました。

新たな海ノ民話の創作



トークショーの最後に「現代だからこそ生まれる新しい海ノ民話」についてのディスカッションが行われました。海野常務は、環境問題や海洋ごみなど、現代の課題に基づく民話の創作が期待されると話しました。高見沢さんは、独自の海ノ民話「カモメのケジメ」を披露し、そのストーリーが持つメッセージについて語りました。また、佐藤さんも「かえってきたおすし」と題した新作を発表しました。これらの話は、聴衆の心を掴んだことでしょう。

最後に



このイベントは、民話の価値の再発見とその創造についての深い考察を持って未来を見据える場となりました。登壇者たちはそれぞれ、民話を基にした創作の幅広い可能性を秘めていることを示し、聴衆に熱い反応を引き出しました。イベント終了後は参加者から拍手が湧きおこり、新たな海ノ民話を創作する意気込みを感じることができました。

イベント概要


  • - 名称: 海ノ民話アニメーション2024完成披露イベント
  • - 主催: 一般社団法人日本昔ばなし協会
  • - 共催: 日本財団「海と日本プロジェクト」
  • - 日時: 2025年3月29日(土)12時00分~13時30分
  • - 会場: 銀座 蔦屋書店

この取り組みを通じて、次世代に海とともに生きる豊かな文化を今後も伝えていくことが期待されます。


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