兵庫県のH様邸が叶えた、自然と調和する庭の魅力
兵庫県に住むH様ご夫妻の庭の物語は、積水ハウスが推進する「庭屋一如(ていおくいちにょ)」の理念を体現しています。今回の庭プロジェクトは、ご夫妻が理想化した環境を実現するために、積水ハウス関西第一営業本部のデザインオフィスから古川直祐氏が手がけました。彼はこのプロジェクトを通して、自然との調和を重視した素晴らしい空間を提供しました。
こだわりの庭づくり
H様邸の庭づくりは、地域の気候風土に応じた、在来樹種を使った独自のデザインに基づいています。H様は、広々とした敷地にありながらも奥行きが感じられなかったという悩みを抱えていました。そんな思いから、城崎温泉のホテル庭園をイメージに、空間デザインを依頼されました。古川氏は、居住空間と庭が一体となって生きる空間構成を目指し、エレガントで開放感のあるリビングダイニングへと導きました。
庭には自然の理にかなった木々が配置され、木漏れ日が美しい影を作り出します。古川氏は「窓の位置を庭に合わせて設計することで、建物と庭の一体感を持たせられる」と語ります。H様ご夫妻からのご希望を最大限に反映するため、古川氏は計画の初期段階から関わり、視覚的な美しさと機能性の融合を実現しました。
季節の移ろいを刻む
完成したH様邸の庭は、リビングの大きな窓から望め、まるで一幅の絵画のように静かな美しさを纏っています。この場所では、四季の移り変わりを楽しむことができ、特に夫のT様はヤマコウバシやコハウチワカエデの姿が風に揺られて細やかなリズムを奏でる様子に魅了されています。また、庭に自然に訪れる様々な鳥たちの姿も日々の楽しみになっているようです。
夜の美しさ
昼間の眺めも美しいですが、M様は特にキッチンから見る夜間のライトアップされた庭をお気に入りとして挙げます。「優しい光が木々の影を映し出し、まるで別世界のよう」と語る彼女からは、庭がもたらす心地よさが伝わってきます。このように、H様邸の庭は単なる装飾ではなく、家族の心を豊かに育む生命の場となっているのです。
玄関アプローチにも工夫
庭はリビングだけでなく、玄関アプローチにも細やかな工夫が施されています。入り口の小道には、ヤマモミジやツリバナが美しく並び、その間からは木々の配置がエレガントに見えるよう配慮されており、外からの視線を遮りつつも、内側から美しい庭を楽しめるデザインに仕上がっています。
「何を見せ、何を隠すか」が特に大切だと語る古川氏の思いは、H様の庭にも色濃く表れています。このような繊細な設計は、空間の質を大きく向上させます。
結実する信頼関係
古川氏は、何度も足を運んで関係を築く農家さんたちとの信頼関係を大切にしています。木を選び、手入れする中で彼の想いは少しづつ伝わり、今では木々も彼を覚えてくれているそうです。「木を介して新たなつながりが育まれている」と古川氏は感慨深げに語ります。
「積水ハウスの庭づくりは、ただのビジュアルに留まらず、家族の生活を彩るものです。これからもお客様の理想の庭づくりを大切に進めていき希望しています。」
このように、兵庫県H様邸は、自然と建物、そして人が調和する、心豊かな生活空間の象徴です。