ピアノの科学研究
2025-12-18 13:43:01

ヤマハとピティナ、ピアノ演奏の科学的研究を共同開始!

ヤマハと全日本ピアノ指導者協会が共同研究を開始



ヤマハ株式会社は、全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)と新たな共同研究を行うことを発表しました。この研究は、ピアノの演奏をきめ細かく計測するシステムを利用したもので、11月から始まります。両者の技術とデータを融合させ、ピアノ演奏の技術向上や教育方法の新しい可能性を模索します。

ピアノ教育のニーズ



ピアノ教育の分野では、生徒の演奏技術を可視化したり、客観的なデータをもとにした効果的な練習法の導入が求められています。この要望に応えるためには、高精度なデータを収集し、それを分析するための環境が必要です。しかし、個々の教育機関ではこのようなシステムを構築することが難しく、有効なデータ蓄積が進んでいないのが現状です。

そのため、ヤマハとピティナが持つ専門知識を活かし、新たな音楽教育の研究を目指すことになりました。データを収集し、分析し、適切に公開することで、より効果的な指導方法の発見を目指します。

それぞれの役割



ピティナの役割


  • - ピアノ教育に関する知見や演奏データの提供
  • - ピアノ指導や継続学習に関する情報の共有
  • - ピティナ・ピアノコンペティション等でのデータ蓄積

ヤマハの役割


  • - 演奏データ計測システムの提供
  • - 高精度なキータッチやハンマーの動き、ペダルのタイミングなどのデータを計測
  • - マイクやマルチアングルカメラによる演奏映像の収録

今回の研究では、ピティナに所属するピアニストと協力し、ヤマハの自動演奏機能を搭載したピアノ「Disklavier™」を使用します。MIDIデータだけでなく、ピアノ自身の動きも詳細に計測します。加えて、演奏動作を映像として記録し、データ分析を通じて演奏科学のさらなる発展を目指します。

ヤマハの技術



ヤマハは、楽器演奏における様々な動きを科学的に理解するために、データ収集と分析に取り組んでいます。本システムは、演奏中の運動から音が出るまでの過程を、異なるセンサーからのデータを高精度に同期させて記録します。このようにして得られたデータは、演奏者が自分の演奏をより深く理解する手助けをします。教育分野や演奏科学分野での研究にも幅広く応用されることが期待されています。

ピティナについて



全日本ピアノ指導者協会(通称:ピティナ)は、ピアノ教育のさらなる発展を目指し、指導者の能力向上や学習者への支援など幅広い事業を行っています。ピアノ・音楽学習者を支える仕組みを整え、様々なイベントやコンクールを通じて、音楽文化の振興にも寄与しています。

まとめ



この共同研究は、ピアノ演奏に関する新たなデータを収集・分析し、今後のピアノ教育に大きな可能性をもたらすものです。ヤマハとピティナは、演奏者や指導者にとって有益な知見を共有し、効果的な指導方法や練習方法の開発を進めます。演奏科学の進展が、ピアノ学習の未来にどのような影響を与えるか、今後の展開に期待が高まります。


画像1

画像2

画像3

画像4

関連リンク

サードペディア百科事典: ピティナ ヤマハピアノ 演奏科学

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。