教育現場を革新する新機能「対話ログ分析」と授業プロンプト
コニカミノルタジャパン株式会社が展開する、学校教育向けソリューション「tomoLinks」。この度、生成AI学習支援機能「チャッともシンク」に新機能が追加されることが発表されました。この新機能には、協働学習の進行状況を見える化し、評価をサポートする「対話ログ分析」と、授業で使えるプロンプト(生成AIへ指示する文)の標準搭載が含まれています。これにより、教育現場での多様な学びの可能性が広がります。
「チャッともシンク」とは?
「チャッともシンク」は、教師が授業の目的に応じた振る舞いを設定し、学生が生成AIと対話することで、協働学習や探究学習を深めるための機能です。従来の授業では、発言する学生に偏って学びが進むことが一般的でしたが、この機能は、全ての生徒が自分の思考を表現できる環境を整備します。生成AIはただの回答提供者ではなく、生徒の考えを引き出すための「質問者」としても機能します。
新たな「対話ログ分析」機能
新しく搭載された「対話ログ分析」機能は、生成AIが児童生徒との対話履歴を分析し、リアルタイムで思考の進行状況や理解度を教員に提示します。これにより、教師は生徒一人一人の理解の度合いや悩んでいる部分を正確に把握することができ、指導方法の見直しや課題のリ設計に大いに役立ちます。実際の画面が開発中のため、仕様は変更される可能性がありますが、グループ別のログ分析を行い、意見をテーマごとに整理・可視化することが可能です。
授業用プロンプトの標準搭載
さらに、新機能として協働学習で利用可能なプロンプト教材も「チャッともシンク」に搭載されます。このプロンプトは、教科書の単元に合わせ整理されており、教師は必要なものを選ぶだけで簡単に授業に導入できます。大阪市やその他の自治体で実施された実証をもとに設計されており、教科特有の考え方を引き出すための工夫がなされています。生徒は自分の意見を言語化しながら深い学びを得ることが期待されます。
大阪市での実証事業の成果
コニカミノルタジャパンは、大阪市と協力して生成AIを活用した教育の実証を展開してきました。対象は「生成AIパイロット校」として認定された小学校3校で、実施後に児童に対するアンケートも行われました。この結果、なんと82.7%の児童が「わからないことがあったとき、自分で考えて取り組むことが増えた」と回答し、生成AI利用による学習意欲の向上が確認されました。また、「AIの回答が本当か不安になり、自分で調べるようになった」という声もあり、情報活用能力の向上が示されたのです。
今後の展望と発表イベント
「tomoLinks」は今後、2026年度中に新機能を一般提供する予定です。また、2026年5月13日から15日まで東京ビッグサイトで開催される「EDIX東京2026」では、これらの新機能の展示が行われる予定です。教育現場での生成AI活用の新たな可能性を、ぜひこの機会にご確認ください。
最後に、「tomoLinks」は多様な児童生徒へのフレキシブルな学びの提供を目指し、2019年から開発が進められたクラウド型学習支援サービスです。これにより、個別最適な教育を実現し、教育界の課題解決にも貢献しています。興味をお持ちの方は公式サイトを訪れて、最新の情報をチェックしてみてください。