伝統を紡ぐ「お馬流し」
横浜市本牧で行われる「お馬流し」は、神社の例祭でありながら地域にとって特別な意味を持つ祭りです。この行事の歴史は古く、永禄9年(1556)に始まってから460年が経過しました。毎年行われるこの祭りは、茅で作った馬の頭に穢れを託け、お馬さまを海へ流すことで悪疫や災難からの解放を願う伝統行事です。神奈川県の無形民俗文化財にも登録されており、地域のアイデンティティとして深く根付いています。
「お馬流し」は町の人々にとって心の風景とも呼べる祭りであり、年に一度のこの時期が訪れると、“本牧の夏はお馬流しの夏”という言葉が思い出されます。この祭りでは神事が厳粛に行われる一方で、盆踊りや神輿が登場し、地域の人々が一堂に会して賑やかさを増します。祭りを通じて、町の絆はさらに深まります。
生中継で届ける地域の声
今年の「お馬流し」は、マリンFMが生中継で行われ、町内の18地点を巡る行列をスタジオと現地を繋ぎながらリポートしました。奉納神楽や巫女舞、さらには神輿渡御に加え、船上での馬の駆け込みセレモニーの様子をもお届けしました。これにより、リスナーは本牧の祭りの歩みを感じることができる濃密な体験を享受しました。
「守り抜くべきものを未来につなぐ」というテーマのもと、地域の歴史や参加者の声も交えつつ、リポートは進行しました。参加者の中には「代々受け継がれてきたものを絶やさず、形に残して伝えてくれることが、何よりもうれしい」と語る人もおり、地域の想いがラジオを通して伝わりました。
コミュニティFMの役割
マリンFMは地域密着型のラジオ局として、リスナーの参加を促し、地域の人々がパーソナリティを務めることで、まさに“町の声が主役”の放送を実現しています。9月12日のプレスリリースによると、災害時の防災情報も迅速に届ける体制を整えています。そして「お馬流し」の放送では地域の多様な住民が登場し、地域と繋がる重要な役割を果たしました。
これからの展望
「地域の声を、地域の中から」を大切にするマリンFMは、横浜・本牧の暮らしと文化に寄り添い続ける存在です。開局6周年を迎える2025年8月26日には、特別イベントも予定しており、多様なゲストが出演する一大イベントになります。詳しい内容は公式ホームページやSNSにて随時発表される予定です。
また、マリンFMの放送を通じて地域の声を届けることができる喜びを感じており、地域に密着した放送をこれからも続けていきます。横浜市中区本牧の地域の皆さんとともに、未来を築いていくための基盤をしっかりと持ち続けたいと思います。
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