映像制作を彩る歴史的ロケ地「Tロケ」の新たな登録施設
映像制作や取材でロケ地を探している方々に嬉しいニュースです。東日印刷が提供するロケ地サービス「Tロケ」に、京都市にある「紫明会館」と東京都八王子市の「旧修道院」が新たに登録されました。これらの場所は、それぞれ独自の魅力を持ち、クリエイティブな映像制作をサポートしてくれることでしょう。
紫明会館の魅力
紫明会館は昭和7年に建設され、2015年には国の有形文化財として登録されました。この建物は、京都府師範学校の同窓会館として設計され、鉄筋コンクリート製の3階建てで、外壁には美しいスタッコ塗が施されています。アーチ状の窓やパラペットのスペイン瓦葺など、アール・デコ様式の装飾が随所に見られ、歴史的な重厚感が漂います。
また、講堂や和室を備えており、教育館としての機能を果たしてきたこの場所は、昭和初期の企業や行政に適した印象の建物です。伝統的な日本の建築と近代的なデザインが融合した景観は、映像作品に特別な雰囲気を与えてくれること間違いなしです。
旧修道院の神秘的な空間
一方、八王子市に位置する旧修道院は、静寂な空間に包まれた非常に特異なロケ地です。かつて修道院として機能していたこの施設は、前面から入るとすぐに広がる回廊と、独自の雰囲気を持つ礼拝堂が特徴です。また、長い板張りの廊下があり、カメラを構えるだけで昭和の香りを感じられる空間となっています。
旧修道院は寄宿舎のある学校や、高級ホテルのイメージ、さらには廃墟的な風景まで、様々なシーンを演出できます。特に、ミステリーやホラー映画の撮影スポットとして、その独特の雰囲気は非常に人気が高く、映像制作者からの期待が寄せられています。
昭和レトロなロケ地の多様性
今年は「昭和100年」と「戦後80年」にあたる特別な年であり、多くの制作チームが昭和に焦点を当てた作品を世に送り出すことが期待されています。特に戦後の回顧ブームが高まる中で、「Tロケ」には昭和の風情が感じられるロケ地が数多く登録されています。
代表的なものとして、【三淵邸甘柑荘】や【大田区の木造校舎】などが挙げられます。前者は、神奈川県小田原市に存在する三淵忠彦氏が建てた歴史的な建物で、茶室や広い庭を有しています。後者は、戦前の貴重な学校建築がそのままの姿で残されており、高齢者や子どもたちのための施設として利用されています。
これからの展望
「Tロケ」は、今後も多彩なロケ地の登録を進めて行く計画です。空いている施設や利用されていない日があるオフィス・会議室などをキャンペーンに活用することで、多くのクリエイターが求めるロケ地を提供します。これからのロケ地登録や個別の問い合わせは、公式サイトの
こちらから可能です。興味のある方も、ぜひ一度ご確認ください。
映像制作における特別な空間を求める皆様にとって、紫明会館や旧修道院という新たな選択肢が加わったことで、さらなる創造的な作品作りへと繋がることを期待しています。