小児・AYA世代のがん啓発を目指すチャリティーライブ「Remember Girl’s Power !! 2025」
2025年9月に、がん情報サイト『オンコロ』が主催し、豊島区と共催する形で開催されたチャリティーライブ『Remember Girl’s Power !! 2025』が、延べ60,541名の参加者を迎え成功裏に終了しました。これは、より多くの人々に小児及びAYA世代(15歳~39歳)のがんに対する理解を促すことを目的とした取り組みであり、2016年から続く10回目の開催となりました。
この4日間のイベントは、さまざまな企業や団体、98名のアーティストの協力のもと行われ、参加者からの寄付金は合計で2,598,658円となりました。この寄付金は、小児がんやAYA世代のがん、及び臨床試験を支援するために、15の団体及びプロジェクトに分配される予定です。
イベントの開催を受け、がん体験者の支援も視野に入れた新たな取り組みが始まる見込みで、SNSや動画配信を通じて個々の体験を発信する「ガンサバイバー」への支援プログラムも今後設計する計画です。
今後の展望と新たなアンバサダーの任命
今イベントの大きな成果の一つは、次回開催予定の『Remember Girl’s Power !! 2026』の実施が決定したことです。2026年も豊島区より会場提供を受け、9月17日から20日までの4日間にわたり行われる予定です。この際には、医療の現場で活躍する看護師であり、アイドルとしても活動する月埜みみさんが「アウェアネス・アンバサダー」に就任します。彼女は、がん患者への寄り添いを大切にし、医療とエンターテイメントの両方の視点から、がんに関する情報を分かりやすく伝える役割を担います。
月埜さんは、今回の任命に際し、「がんの話題が難しいものではなく、自分ごととして捉えられるきっかけを提供したい」とコメントしました。彼女の経験を通じて、若い世代に向けた希望や情報がさらに深く広がることが期待されています。
参加者からの反応
『Remember Girl’s Power !! 2025』に参加した156名を対象にアンケート調査を実施し、9割以上の回答者が小児・AYA世代のがんに対する関心が高まったと感じていることがわかりました。また、エンターテイメントを通じたがんに関する啓発が効果的であると評価する声も多く寄せられています。これは、今後の活動においても大きな励みとなるでしょう。
まとめ
音楽を通じた『Remember Girl’s Power !!』は、小児がんやAYA世代のがんに関連する啓発に対する新しいかたちの取組みを提示してきました。2026年もその活動が続き、医療界とエンターテインメントをつなぐ橋渡しに期待が寄せられています。次回の開催で、より多くの人々が参加し、共にこの重要なメッセージを広めていくことができることを願っています。これからも、がんに関する正しい情報が、より多くの人々に伝わることが待たれます。