高校生のテレビ視聴時間の実態とは?
最近、テレビが若者の生活において果たす役割が変化してきているようです。特にスマートフォンやタブレットの普及によって、ネットやアプリでの動画視聴が増えており、テレビ離れが進んでいるとの声も聞かれます。そこで、全国の高校生を対象に行われた、テレビ試聴時間に関する調査結果をお届けします。
調査概要
この調査は、YTJP(YOUTH TIME JAPAN project)が実施したもので、期間は2025年9月10日から24日です。対象者は、YTJP参加校の高校生で、回答者数は男子711名、女子843名の計1,554名に上ります。
平日の視聴時間
平日にリアルタイムで1時間以上テレビを観る高校生は約3割との調査結果が出ました。これにより、自宅でのテレビ視聴時間において、男女共通で「30分以上1時間未満」が最も多いことが明らかになりました。さらに、「30分未満」の視聴者も少なくなく、男子では「まったく観ない」と回答する割合も存在しました。
女子の場合は、1時間以上2時間未満の視聴者も多く、平日の動画コンテンツに関する好みが男女で異なるのも興味深い点です。
休日の視聴時間
休日に関するデータも注目の結果が出ました。男子の約4割が1時間未満で視聴している一方で、女子は30分から2時間の視聴者が4割に達し、休日におけるテレビの楽しみ方が男女で異なることも分かりました。
また、平日と比べて休日に1時間以上観る高校生は、男子が約4割、女子が約5割となっており、休日の方が視聴時間が長いことが伺えます。これは、学校のないリラックスした時間にテレビを観ることが多いことを反映しているようです。
テレビ視聴の今後
若者にとって、テレビは依然として重要なメディアであるものの、視聴スタイルが変わりつつあるのは確かです。これからも、テレビの役割や高校生がどのようにこのメディアを利用するのかは、注目していく必要があります。特に、SNSの影響やストリーミングサービスの台頭が、今後の視聴傾向にどのように作用するのかは興味深い課題です。
結論
調査の結果、高校生のテレビ視聴時間はリアルタイムでの観賞が減少している一方、休日にはその傾向が緩和されていることが分かりました。テレビは単なる映像コンテンツを提供する場ではなく、社会的なつながりを形成する場としての役割も新たに求められているかもしれません。今後は、若者がテレビをどのように楽しむのか、そのスタイルがどのように進化していくのか注目していきたいところです。