上白石萌音の新たな旅『Bite! The World』
2026年5月26日、集英社から待望のフォトエッセイ集『Bite! The World 上白石萌音と世界をガブリ!』が発売される。この書籍は、雑誌「MEN’S NON-NO」での人気グルメ連載を基にしており、上白石萌音さんが世界各国の料理を楽しむ様子を収めたものだ。実際その中で、彼女の魅力がふんだんに詰まった内容となっている。
食と文化の融合
本書は、上白石さんが28カ国以上の多種多様な料理を紹介している。イタリアンや中華といった定番だけでなく、彼女自身に縁のあるメキシコ料理のタコスや、フィンランドのカレリアパイ、ブータンのシーカムバ、ギリシャのムサカなど、各国の名物料理が登場する。特に興味深い点は、オーストラリアのワニ肉の串焼きのような、やや冒険心をくすぐる料理もあって、食の楽しみが広がることだ。
彼女だけの特別なエッセイ
上白石さんは食に対し深く思いを馳せる人物であり、その思考は彼女自身のエッセイに表れている。本書では、彼女がこれまでの食の連載で記したエッセイも見ることができる。「言い知れぬ味」や「肉は見かけによらぬもの」など、彼女の文章術によって描かれる食への愛情が、読み手の心に響くだろう。さらには、書籍化に伴い新たに加筆された部分も期待されている。
美しさとファッション
また、ファッション誌の特性を生かした美しいビジュアルも本書の特徴だ。上白石さんの素朴でありながらも魅力的な姿を切り取った写真は、各国の衣装を取り入れたファッションで構成されている。これはただの料理本ではなく、彼女とともに世界を旅するビジュアルブックとしても楽しめる。
料理と思い出の紐づく瞬間
上白石さんは食が与える感情の結びつきを強調しており、「思い出の味」を食べることで記憶が蘇るという考えを持っている。料理が私たちの心や人生といかに密接に関わっているかを、彼女の目を通して学ぶことができるだろう。これはたんなるグルメガイドにとどまらず、読者にとっても自分自身の記憶を再訪する機会を提供してくれる。
新たな読者との出会い
上白石萌音さんは、俳優や歌手のみならず、エッセイの執筆やナレーションといった活動でも幅広い才能を発揮している。今回の書籍には、彼女自身の独特な視点からの食文化への愛と探求心が込められている。そのため、この本は食が好きな方のみならず、彼女のファンや、文筆活動に興味のある方にも強くお勧めできる一冊だ。
『Bite! The World』を通して、上白石萌音さんと共に世界を食べ歩く旅に出かけ、際立つ料理と彼女の言葉に浸る楽しみを見つけてみて欲しい。それは、ただのグルメ本ではなく、心に響くエッセイやファッション、そして上白石さん自身の成長の過程を見ることができる貴重な体験となるだろう。彼女のキャリアの集大成ともいえるこの作品、ぜひ手に取って味わっていただきたい。