伍代夏子特別防犯支援官が歌で詐欺防止を呼びかけたイベント
先日、東京都台東区の浅草公会堂にて、伍代夏子特別防犯支援官が中心となって、特殊詐欺防止を目的とした啓発コンサートが開催されました。このイベントは「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦~」の一環として、全国での特殊詐欺被害を減少させることを目指しています。
特殊詐欺被害の現状
日本国内では、年々特殊詐欺が増加しており、とくに高齢者を狙った手口が後を絶ちません。特に警察官を装った詐欺『ニセ警察詐欺』は、台東区でも多く見られる犯罪で、その約7割を占めています。このような状況を受け、イベントでは高齢者をはじめとする地域の方々に正しい知識を持ってもらうこと、また具体的な防犯対策を広めることが目的です。
コンサートの内容
イベントの冒頭、下谷署の署長が特殊詐欺の現状について説明し、特に注意が必要な「ニセ警察詐欺」について具体的な手口を細かく伝えました。さらに、自衛策として「国際電話の利用休止」を提唱し、多くの人々が受け入れるべきと呼びかけました。
コンサートのメインでは、伍代夏子支援官をはじめ、多岐川舞子氏、大石まどか氏、岩本公水氏がそれぞれ盛りだくさんの演歌を披露。歌のパワーで、観客の皆さんの心にも強く響きました。特に伍代支援官は歌の合間に防犯知識を織り交ぜ、注意点を一つ一つ説明しました。「もし、あなたに『捜査対象です』という電話がかかってきたら、それは詐欺です」と語り掛けるシーンもあり、非常に説得力がありました。
防犯対策の具体的な提案
さらに、伍代支援官は「国際電話」の利用による特殊詐欺の手口が多い点を強調しました。「特殊詐欺の約7割が国際電話を介しています。知らない番号には出ないこと、留守番電話を活用することがとても重要です」といった具体的なリスク回避方法を紹介しました。その上で、国際電話の着信を防ぐための「国際電話利用休止申込書」の記入を促しました。
また、最近では固定電話を持たない家庭も増えており、携帯電話にも詐欺電話が急増しています。そうした中で、非通知や登録していない番号の拒否機能を設定することや、セキュリティアプリの活用についても言及し、多様な対策を提案しました。
参加者の反響
参加者からは、「歌を聞きながら、こんなに防犯について考えられるとは思わなかった」との声が上がり、多くの方々が興味を持って聞いていました。特に高齢者の方々が多く集まっていたため、彼らに必要な情報が提供されたことは、非常に意義深いものでした。
結論
今後も、特殊詐欺防止のための啓発活動が続けられることでしょう。今回のイベントが地域の防犯意識を高め、少しでも多くの人々が被害を免れる手助けになればと願っています。特に、詐欺防止においては地域全体の協力が不可欠です。皆さんも、気を引き締めて日々の生活を送りましょう。