若手醸造家の活躍を祝う「ダイナースクラブ若手奨励賞」
2025年6月10日、東京・高輪ゲートウェイシティにて、日本酒専門の品評会「SAKE COMPETITION 2025」が開催され、岩手県の「南部美人」が「ダイナースクラブ若手奨励賞」を受賞しました。この賞は未来の日本酒文化を支える若手醸造家を対象にしたもので、今年の受賞者は醸造責任者の林敬宏氏(34歳)です。
受賞酒「南部美人 純米大吟醸」
南部美人は、総出品数1,163点の中から、純米大吟醸部門で第3位を受賞した「南部美人 純米大吟醸」においてその栄誉を勝ち取りました。この名誉ある賞は、若手の醸造家の業績を評価し、さらなる成長を促す目的で設立されたものです。金賞を獲得した若手醸造家たちは、その未来を証明したと言えます。
林氏は受賞の喜びを語る際、「受賞は周囲の支えがあってのこと。これからも最高の日本酒を造り続ける努力をする」と意気込みを表しました。彼は今夏に南部杜氏の資格を取得予定で、自身の酒造りへの強い情熱を持ち続けています。
SAKE COMPETITIONの特徴
「SAKE COMPETITION」は、日本全国から集まった日本酒の中から、市販されている製品を対象に3つの審査を経て行われる評価会です。2012年から始まったこのコンペティションは、単なる日本酒の品評を超え、世界中に広めるべく設計されています。毎年、さまざまな部門から選ばれた優れた日本酒が表彰されるだけでなく、各蔵元の革新をも促しています。
2025年の競技には、「純米酒」、「純米吟醸」、「純米大吟醸」、「Super Premium」、「海外出品酒」、「モダンナチュラル」といった6つの部門が存在し、各部門での受賞酒たちが美酒の名誉を競い合いました。
ダイナースクラブの若手への思い
ダイナースクラブは2016年から「若手奨励賞」を支援しています。この取り組みは、日本酒業界の未来をより良いものにするための基盤作りに寄与するものです。賞の提供だけでなく、ダイナースクラブは文化と食を共に育む多くのプロジェクトに参加しています。女性プロゴルファーとの契約や、音楽家支援のコンサートなどもその一環です。
また、ダイナースクラブカードを利用することで得られるポイントで熊本城復興支援へ貢献するなど、その活動は幅広いものになっています。これにより、日本文化への密接な関与を示しています。
今後の展望
ダイナースクラブは、会員向けの雑誌「シグネチャー」において、今回の受賞に関する詳細な記事を掲載する計画です。さらに、「南部美人」を応援するためのポイント交換賞品も準備しています。これは日本酒の魅力をもっと多くの人に知ってもらう良い機会と言えます。
株式会社南部美人は、今後もその品質と技術の向上を目指し続けることでしょう。若手醸造家の蒸留が成功することは、業界全体にとって大きなメリットとして返ってきます。これからも日本酒の可能性が広がることに期待が寄せられています。