ハウス食品グループの最新検査技術
このたび、ハウス食品グループ本社株式会社は、特定原材料として追加された「カシューナッツ」の検査方法を開発しました。この取り組みは、消費者庁からの通知に基づき、安全な食品選びをサポートする画期的な技術です。
新たな検査方法の概要
2026年4月から施行される食品表示基準の改正に伴い、カシューナッツの含有を確実に検出するための検査法が求められました。ハウス食品は、これまでの研究を生かし、PCR検出技術(ポリメラーゼ連鎖反応)とLC-MS/MS検出技術(液体クロマトグラフィー-タンデム質量分析)の2つの方法を開発しました。
PCR検出技術は、食品中の特有のDNA配列を増幅することで、その食品の存在を検出します。LC-MS/MS技術は、特有のタンパク質片を分析して食品の含有を確認します。これにより、加工食品に含まれるカシューナッツを高い感度で検出できるようになりました。
食品表示基準の改正に伴う取り組み
今回の技術は、消費者庁からの指針に沿った内容であり、実際に使用される基準を満たしています。特に、PCR法の「カシューナッツ-H法」とLC-MS/MS法の「カシューナッツ-HF法」として、それぞれの技術が正式に文書に収載されました。この新たな検査法により、原材料や製造工程の管理が徹底され、消費者が安心して商品を選べる環境を整えることが期待されています。
専用検査キットの販売
開発した検査技術は、ファスマックというライセンス先で販売されることになります。具体的には、カシューナッツ専用の定性リアルタイムPCRキットが2026年3月5日より販売を開始。さらに、カシューナッツを含む複数の食品を一度に検査できるLC-MS/MSキットも順次投入される予定です。これにより、食品業界全体でのアレルゲン管理が向上することは間違いありません。
食物アレルギーに対する持続的な取り組み
ハウス食品グループは、食物アレルギーに対する社会的な課題に取り組んでいます。1996年から、アレルゲンの検査手法を開発し続け、その成果を専門誌などを通して広く共有してきました。そして、2005年からは「えび」「かに」「キウイフルーツ」など、幅広い食品のアレルゲン検出技術を進化させてきました。
さらに、アレルギーのある方が安心して食を楽しめるような製品開発や情報提供活動も行っています。「特定原材料8品目不使用シリーズ」の展開や、アレルギー専門医向けの情報提供を行うなど、ハウス食品は食物アレルギー対策のリーダーとしての役割を果たしています。
結びに
アレルギーを持つ方々が、安心して自分の好みや健康に合った食品を選ぶことができる環境を整えることは、社会全体の重要な課題です。ハウス食品グループの取り組みは、食品業界の変革とともに、より安全で安心な食生活を実現するための一助となるでしょう。これからの進展にぜひご注目ください。