新たな効率化の波:ミラーパーツ機能の登場
機械部品の調達をAIで助けるプラットフォーム『meviy(ミビー)』が、2025年9月8日より切削加工分野での新機能、『ミラーパーツ機能』を導入しました。この機能は、左右対称な部品のワンクリック見積もり・発注を実現し、設計者の作業量を大幅に減少させることが期待されています。
この新機能が切削加工に与える影響は計り知れず、特に自動車や航空業界の設計段階で重要な役割を果たすことが予想されます。これまで、多くの場合、部品調達の際には左右それぞれのパーツを個別に見積もる必要があり、時間と手間がかかりました。しかし、もうその煩わしさから解放されるのです。
右と左の部品を一気に調達
従来の調達プロセスでは、左右対称部品を得るためには、別々に部品データをアップロードし、見積もりを依頼する必要がありました。これにより、時間がかかる上、エラーが発生する可能性もあったのです。『ミラーパーツ機能』を利用すれば、片方の部品をアップロードするだけで、その反対側の部品が自動的に生成されます。これにより、設計者は作業時間を約50%削減することができます。
また、この機能を使用する方法も非常にシンプルです。3Dビューワー内でミラーパーツの生成ボタンにチェックを入れるだけで、必要な部品が瞬時に生成されるため、スムーズな流れで業務を進めることが可能となります。
日本発の革新
この『ミラーパーツ機能』は、日本の企業である株式会社ミスミグループが提供している「meviy」に搭載されるもので、同社はすでに国内外で高い評価を得ています。特に、部品調達の非効率を解消することで、顧客の時間を生み出すサービスを提供しています。昨年には、「内閣総理大臣賞」を受賞したことでもその実力を証明しました。
今後も、ミスミは産業のデジタル化を進め、生産性の向上を図ることを目指しています。切削加工におけるこの新しい試みが、他のプラットフォームや業界にも波及効果をもたらすことが期待されます。
ますます進化するmeviy
『meviy』は、AIによる迅速な見積もりを強みとし、依頼された部品を最短1日で出荷する仕組みを持っています。このようなサービスを環境に応じて最適化していくことが、今後もミスミの目的です。生成した3Dデータを基に、クライアントは簡単に自分のニーズに合ったパーツを調達できます。
まとめ
新機能『ミラーパーツ機能』は、設計者や製造現場に対して新たな可能性を開き、業務の効率を著しく向上させるものです。より簡単に、よりスムーズに、そしてより高速に部品を調達できる未来が、これからのものづくりを加速させるでしょう。ミスミの進化に今後も目が離せません。