大阪に新たに誕生した金属3Dプリンティング専門の拠点
大阪府堺市に、本格的な金属3Dプリンティング導入をサポートする「3Dプリンティング研究所」が設立されました。この研究所は、金属3Dプリンティング技術の導入を検討する企業に向けて、設計から最終製品の評価までのプロセスをトータルで支援することを目的としています。
3Dプリンティング研究所の設立背景
近年、航空宇宙や自動車、医療などの分野での高精度金属部品が求められる中、金属3Dプリンティング技術の重要性が増しています。従来の製造方法では実現が困難だった複雑な形状や高性能な部品が、3Dプリンティング技術により可能になります。しかし、その導入には専門的な技術と知識が必要であるため、多くの企業が導入をためらっているのが現状です。そんな中、富士高周波工業株式会社は「3Dプリンティング研究所」を設立し、これらの課題解決に取り組むことになりました。
研究所が提供する4つのステップ
「3Dプリンティング研究所」では、金属3Dプリンティング導入のための下記の4つの重要なステップを一貫して提供します。
1.
設計: DfAM(Design for Additive Manufacturing)に基づき、最適な設計をサポートします。これにより、構造性能や製造性の向上が図れます。
2.
解析: 積層方向の最適化やCAE解析を通じて、より良いデザインを実現します。
3.
実装: 高精度な粉末AtDやワイヤーDED技術を用い、精密な金属部品の製造を行います。
4.
評価: 厳格な品質管理を行い、製品の信頼性を確保。引張試験や強度試験などを実施し、安心して活用できる製品を提供します。
可視化された3Dプリンティングの未来
この研究所が持つ3つのコア技術、すなわちDfAMによる設計最適化、粉末&ワイヤーDED技術、そして高精度な品質評価は、各業界における製造プロセスの革新をもたらします。これにより、金属3Dプリンティングを通じた新たな価値が製造業に生み出されることが期待されています。
2025年の展示会出展
また、「3Dプリンティング研究所」は、2025年4月16日から18日にかけて東京ビッグサイトで開催される「AM EXPO 東京」に出展します。展示会では、導入に必要なプロセスを一貫してサポートする技術力を実機やパネルを通じて紹介します。
特に、DfAMによる設計支援事例、粉末及びワイヤーDED装置、品質評価技術を直に体験することができ、ものづくりの現場が求める最先端のソリューションが一堂に集まります。また、技術者による個別相談も用意されており、企業の未来の製造革新に向けた有益なヒントが得られるチャンスです。
富士高周波工業の展望
展示会を通じて、富士高周波工業株式会社は、製造業界のニーズに即した技術提供と価値創造を目指す姿勢を示すとともに、日本のものづくりを支える技術基盤の強化に邁進していく所存です。金属3Dプリンティングの新たな可能性を、ぜひこの機会に体験してみてください。
お問い合わせ先
本件に関するお問い合わせは、富士高周波工業株式会社3Dプリンティング研究所担当の北村まで。電話072-282-7101、メール
[email protected]までお気軽にどうぞ。