米粉の未来を探る
2025-06-30 10:54:21

大阪・関西万博で米粉の未来を考えるトークイベントレポート

米粉の可能性を探る大阪・関西万博レポート



2023年6月、大阪で開催された関西万博の一環として、農林水産省主催の「RELAY THE FOOD」の下、米粉をテーマにした「いのちを育む×米粉 日本の食文化と農業の未来をつなぐ新しいお米のカタチ」と題したイベントが宝塚市で行われました。このイベントは、日本の食文化と農業の未来を考え、米粉の普及を目的としたものです。

地元大和町の米粉を使った商品開発ストーリー



イベントの中で注目されたのは、広島県の三原市にある大和町の特産のもち粉を使った新商品の開発についてのトークショーです。地域法人「おせっかい」の代表・村上朋子さんと副代表・皆川夏織さんは、地元の大和中学校の生徒たちと共同開発した商品に関する説明を行いました。大和中学校の生徒たちは、米粉を利用した「ラッキークッキー」と粘土としても遊べる「こめんど」の販売およびワークショップを実施し、地域の方からの反響を得ました。彼らは他地域への広がりについての課題や、これからの展望について語り、地域資源の活用方法を考えました。

トークセッションでの米粉の可能性の追求



トークセッションでは、株式会社おこめん工房の井掛雅祥さん、地域法人「おせっかい」の村上さん・皆川さん、増田製粉株式会社の増田洸佑さんと大和中学校の生徒たちが登壇し、米粉の多様な可能性について議論が交わされました。特に村上さんと皆川さんは、「ラッキークッキーはサクサクしていて米粉の風味をしっかり感じられ、こめんどはリラクゼーション効果があると好評でした」と述べ、米粉の特性を活かした商品づくりに意欲を示しました。

また、井掛さんは異なる地域からの応援があったことについて触れ、増田さんは地元住民が米粉の魅力を十分に理解していない現状を指摘し、啓発活動の重要性を語りました。

日本の米粉の将来について



続いてのトークセッションでは、株式会社百笑市場の長谷川有朋さん、米粉料理家の中村りえさん、株式会社波里の藤波孝幸さんが登壇し、米粉の未来について見解を発表しました。長谷川さんは、「米粉を使ったパンやお菓子の需要が高まっており、未来に向けての希望が感じられる」と語り、中村さんも「米粉がグルテンフリー市場や食料自給率に貢献する素材になる」と未来への期待感を示しました。

藤波さんは、「米粉は初めは扱いが難しいと感じる人が多いが、一度使うとその魅力に気づくことが多い」という声を紹介し、利用促進の重要性を訴えました。

海外市場での米粉の可能性



また、海外市場に目を向けたトークでは中村さんが「日本の米粉が持っている特性や技術の高さが、国外でも評価されている」と述べ、日本の米粉の魅力を海外市場でどういう風に広めていくかという観点からの意見が交わされました。

まとめ



このイベントを通じて、米粉が地域の農業や文化と繋がっていることを再認識し、その普及活動の重要性を感じることができました。今後も米粉を通じて新しい可能性を探求する動きが続くと期待しています。

更に、米粉の普及を目指す「米コ塾」が設立され、専門家たちによる情報共有や技術開発が進められています。米粉タイムズというWEBメディアも運営され、米粉に関する情報提供を行っています。

米粉は未来の食文化を支える重要な要素といえるでしょう。これからの米粉の可能性に大いに期待が膨らみます。


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