冬の心筋梗塞に要注意！「魔の時間帯」とその対策を解説

冬の心筋梗塞に要注意！「魔の時間帯」とその対策

冬の季節が本格化する中、心筋梗塞の危険性が高まっています。この病気は、心臓の冠動脈が詰まり、心筋が損傷する深刻な健康問題です。特に、12月から3月にかけて心筋梗塞による死亡者数が急増する点に注意が必要です。ここでは、心筋梗塞リスクが特に激しくなる“魔の時間帯”や、それに対する対策を詳しく解説します。

心筋梗塞が冬に多くなる理由

冬は寒さによって血圧が上昇しやすく、心筋梗塞のリスクが高くなります。また、寒い環境では動脈が収縮し、血流が悪化することも影響しています。こうした要因が重なることで、心筋梗塞が多く発生するのです。

「魔の時間帯」朝の心筋梗塞の原因

"魔の時間帯"として知られる朝の時間帯、特に8時から10時にかけては非常に心筋梗塞が多く発生します。ここでのリスク因子は次の通りです：

- 血圧の急上昇（モーニングサージ）：睡眠中は血圧が下がりますが、起床時に突然血圧が急上昇し、心筋に負担をかけます。
- 朝の行動によるリスク：高齢者に多い心筋梗塞の原因として、急激に行動を開始することが挙げられます。

朝の血圧急上昇を防ぐ方法

朝の心筋梗塞を予防するためには、以下の対策が有効です：

- ゆっくりと起き上がることを心掛け、急激な行動を避けましょう。
- 血圧が高い方は、医師の指導のもとで適切な薬物療法を受けることが重要です。

「魔の時間帯」夜の心筋梗塞の原因

夜にも心筋梗塞のリスクが高まる時間帯があります。特に浴室での行動には注意が必要です：

- 浴室でのヒートショック：温かいお風呂に入った後、急に寒い空気に触れたり、急激に体温が変化すると、心筋に負担がかかり心筋梗塞を引き起こす可能性があります。
- 見落としがちな危険スポット：浴室やトイレなど、自宅内の特に温度差が激しい場所には注意が必要です。

自宅内のヒートショック危険スポット

自宅では、浴室だけでなくトイレや廊下など、寒暖差の大きい場所での行動が心筋梗塞のリスクを高めるため、普段からの温度管理が大切です。

心筋梗塞の危険を増す血圧と注意すべき数値

血圧の管理が心筋梗塞リスクを減少させるカギとなります。特に高血圧の方は血圧の数値に注意し、定期的に医療機関でのチェックを受けることが求められます。

心筋梗塞前に現れるサイン

心筋梗塞が発作を起こす前に現れる放散痛に気を付けましょう。胸部だけでなく、肩や腕、背中に痛みがあれば要注意です。これらのサインが現れた際は、躊躇せず医療機関に相談してください。

まとめ

心筋梗塞のリスクが高まる冬、特に“魔の時間帯”には十分注意が必要です。朝と夜の行動を見直し、適切な対策を講じることで、健康な冬を過ごすことができます。心筋に負担をかけない生活を心がけ、一年を通じて健康を維持しましょう。
放送は2025年12月7日（日）のあさ7:00です。ぜひご覧ください。さらに詳しい情報はこちらの番組HPでもご確認いただけます。