大阪府住宅供給公社の生成AI導入
大阪府内で公社賃貸住宅「スマリオ」を提供している大阪府住宅供給公社では、全職員約220名を対象に生成AIツール「Microsoft 365 Copilot Chat」を導入することが決まりました。この取り組みは、業務の質的向上と住民サービスの充実を図るものであり、2027年12月に新しい基幹システムが稼働することを見据えた「日常のDX基盤」を整備する一環として位置付けられています。
導入の背景と目的
公社では、住宅制度に関する説明や各種手続きの調整を行うなど、正確性と丁寧さが求められる業務を数多く担当しています。しかし、少子高齢化や多様化する居住ニーズの中で、住民一人ひとりに寄り添った対応を続けるためには、業務の進め方を見直し、生産性を高める必要が出てきています。このため、公社では、生成AIを日常業務の基盤的なツールと位置付け、職員が業務に集中しやすい体制を築くため、全職員を対象に導入を決定しました。
導入の狙いと期待される効果
業務全体の生産性向上
生成AIの導入により、日常の業務効率化と住民サービス向上の両面での成果が期待されています。AIを活用することで、職員はより効率的に業務を進めることが可能になります。
セキュリティとガバナンスの重視
「Microsoft 365 Copilot Chat」はエンタープライズデータ保護(EDP)の下で運用され、プロンプトと応答はモデル学習に使用されないため、安心して使用できる環境が整えられています。また、利用ルールやガイドラインを整備し、研修を受講した職員から段階的に利用を許可することにより、適切な運用体制を徹底します。
サービスの質的向上
業務効率化によって生まれた時間を、住民への説明や相談、関係機関との調整に充てることで、公社の提供するサービスの質を高めていくことができるでしょう。
今後の取り組み
生成AI導入後は一過性に終わらせないよう、以下の取り組みを進めていきます。
- - 職員向けの活用支援資料の整備
- - 利用状況や効果に関する定期的な検証
- - 好事例の共有による組織全体の理解促進
これにより、生成AIを活用するための有効な組織文化を醸成することを目指しています。
将来に向けて
公社は、生成AIを職員の判断や対応を補完する業務支援の基盤として活用し、人間が担うべき役割により多くの時間とリソースを注ぐ環境づくりを進めていきます。今後も、デジタル技術を効果的に取り入れながら、大阪府の住宅政策を支える公共住宅事業者として、住民に信頼されるサービス提供に努めていく所存です。
大阪府住宅供給公社の概要
- - 代表者:理事長 山本讓
- - 所在地:大阪市中央区今橋2丁目3番21号
- - 事業内容:公社賃貸住宅「SMALIO」の管理・運営
- - 公社WEBサイト:大阪府住宅供給公社公式サイト
生成AIの導入によって業務がどのように変化していくのか、今後の取り組みに大いに期待が寄せられています。