西陣織の新しい試み!『ひゅらん。』
京都の伝統工芸である西陣織が、新たな表現方法としてマンガの世界と融合します。岡本織物株式会社は、希少な技術『引箔』を駆使し、若手マンガクリエイターユニット「ぐらにゅーとー」とともに、新しいタペストリー『ひゅらん。』を製作しました。これは、約250cm×140cmの大きさを持ち、2025年の大阪・関西万博や東京の展示会で披露される予定です。
作品の魅力
『ひゅらん。』は、マンガにおけるコマ割りや余白、時間の流れを織物として表現した作品です。絹と箔で構築された多層構造が、視覚的に物語の断片を語りかけてきます。見る人に静かなメッセージを送り、その内側にあるストーリーを感じさせるデザインとなっています。
若手クリエイターの挑戦
「ぐらにゅーとー」は、京都在住の10代クリエーターによって構成され、彼らの詩的な世界観と繊細な構成力は注目を集めています。新作では「夢の中で光を追うふたりの物語」を描いており、西陣織という日本の伝統素材を用いることで、歴史と現代の文化が共存する新たな形を生み出しています。その過程は、世代や技術を越えた共創の象徴です。
岡本織物の技術
岡本織物は1909年に設立され、手織りと力織機を用いて高品質な織物の制作を行っています。特に、引箔技術は希少で、熟練した職人によってのみ操作可能です。この技術は、紙に箔を貼り細く裁断したものを絹糸とともに織り込む方法で、光や奥行きを生み出します。『ひゅらん。』はアーティストやデザイナーのビジョンを具現化する可能性を示す作品であり、受注制作も行っています。
展示情報
『ひゅらん。』は2025年に以下のイベントで展示されます:
- - EXPOメッセ: 大阪・関西万博(2025年10月3日〜7日)
- - TOKYO TEXTILE SCOPE: 東京都立産業貿易センター浜松町館(2025年11月12日〜14日)
職人たちの手仕事による独特な織の表情を、ぜひ会場で体感してください。
岡本織物株式会社について
岡本織物は、伝統的な西陣織の技術を守りながら、現代的な表現と融合し、新たな織物づくりに注力しています。神社仏閣向けの金襴織物を中心に、幅広い作品を展開しています。ウェブサイトやInstagramを通じて作品情報をチェックすることもできます。
西陣の織物が語る物語を、ぜひ直接見に来てください。私たちの文化と技術の新たな命が宿る瞬間をお楽しみに!